「もっと臨床がうまくなりたい」 

 

これは“氣道”に置いては「他力」&「心からのアプローチ」

ということで、

4本柱の学校でいえば【心理の学校】に入る本ではある。

その意味では、

言葉や身体といった相対世界のことを扱う本ではある。

 

そのため、スタッフの方にも、

東先生の4部作をはじめ多くの本を読んだ上で、

(ちなみにスタッフはほぼ全員、横浜道場で東先生直々の個人セッショントレーニングを受けている)

この書をお薦めした。

 

しかし、この本は、単なる心理療法の本ではない。

そして最高の心理療法を実践されている名人のスーパーヴァイズが味わえる本というだけでなく、

というか、私をして“氣道”的にいえば、

反対に、

絶対世界の誘いにもなっている本でもある。

 

その事に気づいたのは年頭だろうか。

瞑想より、この夢の世界(自分が創っている相対世界)にまみえた時に、

「あぁ、この夢の世界において大切なことは‥」

とはいつも思うことだが、

反対に感じたことがあった。

そしてまた、

この夢の相対世界の中で、様々な思考を雑念と捉えていく、

一日を瞑想として捉えていく時に、

数息観や随想観あるいは自己凝視、自感法ではないが、

自分を俯瞰する部分、スタンスを明確にすることが、

(もちろんそれは客観視ではない。

 タオに通ずる一つの方法論である。

 しかし、マントラ同様それに捉われると逆効果にもなりがちなので、

【心の学校】では薦めない人もいる)

この本を通しても出来ると思ったのであった。

 

再読して然り。

実は、この本は瞑想深化本でもある。

 

この立処にあれば、

座禅、瞑想は進む。

もう一つは体だ。