北有光明・・・


耳を澄ましたら

聞こえてきた・・・

酉の九十に

染まったこころに

酉の九十に

浸かった想いに

あかりの翼の風の音が

聞こえてきた・・・

 

三重の鍵の

檻をくぐって

あかりの風は

耳に届いた・・・

 

きれいな服着て

きれいに話して

きれいに生きてる人の中では

聞こえなかった

あかりの風の音が

灰色の服着て

汚く話して

罪に生きてる人の中で

聞こえてきた

あかりの風の音が・・・

 

もう

あの風の音は

しばらく聞いていない・・・

社会の喧騒と

生活の患いに

かき消されてしまったのか・・・

 

それでも

僕には

ふたつの耳がある・・・

 

そのときになったら

聞こえるよ

風の音が・・・

 

 

 

 

北有光明・・・

 


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