人手不足が深刻さを増す中、
従業員の負担軽減につなげようと、
大手牛丼チェーンの「吉野家ホールディングス」は、
およそ4割の店舗を客が料理を
自分で運ぶセルフサービス方式に
切り替えることになりました。
吉野家ホールディングスは、
ことし8月までの中間決算を5日発表し、
コメなどの原材料費の高騰や
人手不足に伴う人件費の増加で
8億5000万円の最終赤字になりました。
中間決算での最終赤字は8年ぶりです。
こうした中、河村泰貴社長は記者会見で、
吉野家の店舗の4割に当たるおよそ500店について
来年から5年かけて、
客がレジで注文をして自分で料理を運ぶ
セルフサービス方式の店舗に
切り替える方針を明らかにしました。
吉野家では、これまで一部の店舗に
セルフ方式を導入して検証したところ
従業員の歩数が4割減るなど
負担の軽減につながったほか、
従来よりも客席を広くしたことで
売り上げも増加したということです。
河村社長は「5年、10年先を見据え、
おいしい牛丼を提供するだけでなく、
ゆったりと食事を楽しんでいただくことで
競争に勝ち抜いていきたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181005/k10011660381000.html