日本では、「臓器移植法」によって、
脳死後の心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓、
小腸などの提供は本人の承諾がなくても
家族の了承を得れば提供することが
可能になった。
もちろん、営利目的での
臓器あっせんは禁止されており、
臓器移植が人びとの善意で成り立っている
健全な社会だといえるだろう。
だが海外では、貧困が原因で、
少しの金と引き換えに自分の身内の臓器を
闇市場に売りとばすことも少なくない。
特に、中国は世界の臓器売買闇市場の
中心となっており、
たびたび問題視されている。
では、我々の臓器は一体いくらくらいなのだろうか?
■ベルリンに人体標本の博物館がオープン
ドイツ・ベルリンにオープンした“死の博士”博物館 画像は「YouTube 」より
さてその前に、以前トカナでも紹介した
「死の博士」の異名をもつ
解剖学者グンター・フォン・ハーゲンス 氏が、
今年2月にベルリンで開催した
「人体標本の博物館」について紹介しよう。
館内には、彼が開発した遺体保存技術
「プラスティネーション」を用いて
製作された20体の人体標本が展示されており、
それらのほとんどは献体によるものとされている。
しかし、中には博士が買い取った
身体パーツも含まれているというのがもっぱらの噂だ。
ヘルスサイエンス情報サイト「Medical Daily 」によれば、
博士は人間の頭部に1,500ドル(約18万円)、
喫煙者の肺(1対)に3,600ドル(約43万円)、
また片手に185ドル(約2万円)を
支払ったと伝えられている。
■人体各部の闇市場プライスリスト
「Medical Daily 」の記事より
それではお待ちかね。
以下は、「Medical Daily」に掲載された、
闇市場での臓器および
人体パーツの「プライスリスト」である。
●心臓:7,862万円
●頭蓋骨:92万円
●肺(1対):3,811万円
●喫煙者の肺:43万円
●腎臓:1,942万円
●肝臓:1,924万円
●角膜:277万円
●骨・靭帯:66万円
●血液:4万円(1パイントあたり)
●皮膚:7,161円
(1平方センチメートルあたり)
※(1ポンド=185円で計算)
それにしても、
喫煙者の肺が安いのには驚きだ。
きれいな肺の約90分の1の値段である。
また、人体から抽出される
微量な金(ゴールド/約0.2㎎)を
4万人集めると、
イギリスのソブリン金貨が
1個できあがる計算となる。
かなりシュールなトリビアだが、興味深い。