オイル漏れ止め実験 | SATANS KITTENS

オイル漏れ止め実験

エクスプレスのオイル漏れが中々良くならないので、最近は化学合成油の使用を止め、ペンズオイル ハイマイレージの鉱物油を使用しています。
前回、リスローンのメインシールリペアにてゴムにどのような変化が起きるのかを実験しました。(ブログは書いていません)
今回はこのオイルがどのように作用するのかを観察します。


こちらが現在使用しているペンズオイルのハイマイレージです。

現在は漏れは止まっていて滲み程度になっています。


このオイルは多走行車専用のオイルです。

特殊添加剤配合という事で、シールに対してどのような作用が働くのかを実験します。

このような漏れ止め剤などは、オイル漏れが発生したからとりあえず入れるという方が殆どだと思います。


ゴムを膨張させて柔軟性を持たせる物だという事をご存知の方もいるとは思いますが、果たして本当にゴムが膨張するのかを見た方はあまりいないのではないでしょうか。


今回も使用するのは、余っていた新品のブレーキピストンシールです。

こちらを1ヶ月程オイルに漬け込みます。


計量カップにオイルを少量入れ、そこへピストンシールを入れます。

この段階ではもちろん2つとも同じサイズです。


漬けてから1ヶ月半程経ちました。

どうでしょう。

左が新品のシール、右がペンズオイルに漬け込んだシールです。

明らかに拡大しています。


一回り以上拡大していました。

リスローンの時は丁度一回り程拡大しましたが、今回はそれを上回ります。


サイズを測ってみましょう。

新品は57.3mmでした。

もちろん硬さもあります。


そしてペンズオイルに漬け込んだシールはというと、、、なんと73.4mmにまで拡大していました。

拡大率は約128%(1.28倍)でした。

凄いですね。

もちろん柔軟性もあり、ブヨブヨとまではいきませんが、引っ張るとそれなりに伸びました。


こちらはリスローン メインシールリペアにて実験したものです。

67.1mmで拡大率117%でした。

ペンズオイルはリスローンと比べても11%も拡大しました。

ただし、顕微鏡などで見たわけではないので、表面がどのようになっているのかは分かりません。


実際に3つを並べて見ます。

やはりペンズオイルがリスローンよりも拡大している事が分かります。

柔軟性に関してもペンズオイルはリスローンよりも柔らかくなっていました。

それぞれ表面がどのようになっているのかを顕微鏡で観察したら面白そうですね。


次回は一般的な化学合成油にて実験をしてみたいと思います。