無職2か月 タイムリミットの3か月まで

 

残り1か月

 

そろそろ焦りが出てきた

 

介護なら人手不足で直ぐにでも就職できそうだ

 

とりあえず働かないと・・・

 

その前に「資格」を取ろう!!

 

「ヘルパー2級短期集中講座」を申し込んだ

何もしない日が続くと

 

自分は世間から取り残さいる。と恐怖を感じる

 

コンビニの求人雑誌を手に取る

 

いくつか応募してみるが書類審査で不採用が続く

 

求人サイトに条件を入力するとヒットするのは「介護職」

 

要普通自動車免許、無資格、未経験可

 

介護か・・・・

出勤する妻を送り出す

 

何気なくテレビをつける

 

昼、冷蔵庫をあさる

 

気が付けばソファーでうたたねしている

 

夕方、妻が帰宅

 

今日何してた?

 

ん~?

 

ぼ~としてた

 

こんな日が1週間続いた

「3か月」

 

妻から言われた「無職可能期間」

共働きの我が家は決して裕福でない

 

それでも「3か月」と言ってくれた言葉は嬉しかった

 

学生時代にアルバイトをいくつか経験し

学校を卒業してすぐに就職した私

転職活動は初めての経験だった

 

大企業で様々な部署や大きなプロジェクトに参加したわけでも

特別な何か資格を持っているわけでもない

 

唯一「第一種普通自動車免許」だけである

 

長く続けていた武道の段位は持っていたが

そんなものは転職には役立たない

 

同じ業界で声を掛けてくれる会社もあったが

私の担当した仕事で迷惑をかけてしまったこともあり

業界に残ることは考えなかった

 

退職願は受理された

 

「今まで、ありがと

  これは私から・・・」

 

少しふくらみのある封筒を手に私は会社を後にした

 

その後、会社は債権者全員の同意を得て「任意整理」された

社長は私財のほぼすべてを支払いに費やし

全ての手続きが完了したあと生まれ故郷に帰り

夫婦二人で静かに暮らしている

 

元社長夫婦とは今でも交流があり

時々家庭菜園でとれた野菜などを送ってくれる

 

当時は「社長!」と呼んでいたが

会社が無くなり社長ではなくなった

だからと言って「さん付け」で呼ぶのも抵抗があった

 

いつからか「おやじ」と呼んでいる

「おやじ」も今では「苗字」ではなく「なまえ」で読んでくれる