koinobori
昨日から静岡にいます。
明日は端午の節句、富士山をバックに風になびく鯉のぼり。。。

富士山見たさに、
と言うわけではないのだけど、
渋滞に巻き込まれなさそうな釣り場を求めて、ほぼ10年ぶりの芝川へ。

富士山の湧水を集めて流れる川の一つ。

静岡県東部の渓流釣り場に精通し、釣り場を選ぶ“臭覚”に優れた友人がいます。
彼曰く、数日前に尺がらみで5本のアマゴを釣ったとか。

カッコいいアマゴや、ブッといニジマスは釣れるのでしょうか?

と、嘯いてみましたが、
実はデコりました^ ^;

でも、気分は極めて爽快、かつ、リリカルな釣行でした^ ^

と言うわけで、今回は写真多め。
雄大な富士山と新緑の美しさが伝わればと。

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ひとまず、友人が「ここは絶対イイ!」と勧められた場所に。
芝川の釣り場の中では、最も谷が深い場所です。

それにしても緑がまぶしい!

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お気に入りのグラスロッド、使い慣れたリール。
太い湧水でフリーストーンの流れに相応しい、インパクトのあるドライフライを結んで釣り上りです。

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谷が狭まると、まさに緑のトンネル。
ガガンボやカディスが出ているのだけど、ドライフライを襲う魚は皆無。。。

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こんなプールで、唯一フライに反応した魚が。
カディスのイマージャーを流しましたが、二度と出てきませんでした。

でもメゲずに、2時間半かけて退渓点までゆっくりとしぶとくフライを流しました。
堰堤下の白泡がぶくぶくした落ち込みにニンフを沈めると、ソコソコのサイズのアマゴが追うのですが、口を使わない。
多分、スレ方も激しいのでしょう。

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谷から上がると、芝川の特徴である網の目のような用水路に透明度が高い水が満ちています。
この沈砂池にシンキングラインを沈めてストリーマーでも引けば、デカくてヒレピンなニジマスが釣れるよね。。。なんて話をしてました。

しかも、
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さすが静岡。季節の進みが速い。
砂地のプールでおなじみのフタスジモンカゲロウ。
この沈砂池でハッチしていた十数匹のうちの一匹。

これでライズが起こればなぁ。

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車に戻る間の風景。
静岡を離れて、はや50日弱。
富士山を感慨深く眺められるのは、やっぱり静岡を離れたからでしょうか?

雄大ではあるけれど、女性的で優雅な山だな、富士山は。


この後、なるべく白糸の滝の周辺を避けながら、他のポイントや支流を見て回りますが、竿を出すまでには至らず。

イブニングは、10数年前にいい思いをしたやや下流のポイントへ。

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大きな石がゴロゴロ入っています。
近くでバーベキューをしている家族連れ。
おいしそうな匂いが漂っています。
夕方からのバーベキューもいいですね。

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彼らをギャラリーにしながらライズが見つかるまでウエットフライを流します。

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日が落ちてきました。
僕は、初夏のこんな景色が大好きです。

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こんなポイントでライズを張ります。
昼間に出ていたカディスがなりを潜めると、その代わりにエルモンヒラタのハッチが始まりました。
リードフライを一回り小さなライトケイヒルウエットに変え、ハッチに合わせます。

シビレを切らして、ウェーディングして流し始めますが、これまた何も起こらない。

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更に下流まで移動。
チャラ瀬とプールが連続する流れ。
どこにいても富士山が見えます。

こちらに来ると、ずんぐりしたアカマダラやクロマダラが出ていました。
途中で車に寄って、グラスロッドに取り替え、ドライフライを流すことに。
結んだのは16番のアカマダラを意識したパラシュート。

くるぶしほどの流れで、ハヤか超小さいアマゴが出ましたが、バレました。

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西の空に太陽が沈みました。
富士山の逆サイドにそびえる山が、水を引いた田んぼに映っています。
奥の建物は、静岡のおいしい地酒、富士錦の酒蔵です。

これこそ、正しい日本の田舎の風景だな、と思いながら車に戻りました。

それにしても、魚がほとんどいないんじゃないか?という印象です。
僕がフライを始めた頃の芝川は、初心者の僕でも良く釣れたものです。
もうダメになっちゃったんですかね?

そんな風にトボトボ土手を歩いていると、体育座りで身を寄せ合っている中学生(推定)のカップルを発見。
僕の釣りは彼らに見られてたんですね。

あんまりイチャイチャしてる感じはしない。
身を寄せてはいるが、何とも言えない距離感。
こういうの、僕が大人だから分かるんですよね。

きっと、男の子は付き合いたい、またはチューしたいか、エッチしたいか。。。
もう必死なんでしょう。
男子中学生。。。体は大人だから。

髪の毛からいい香りなんかしたら、暴発寸前だろうな。

女の子は、そんな気なくて、多分幼馴染でしかない。
同じ方向に帰っていったから。

この甘酸っぱく苦しい感情を、この男の子はこれから何度も何度も経験して、
そして多分、何度も挫折や敗北感を経験して、
何とか折り合いを付けていくんでしょう。

辛いね。
でも、それこそが大人になるってことだから。



なんて、勝手に想像してたら、明日から付き合ってたりして(笑)。

釣れない日は、そんなこと考えちゃいますな。


あぁ、僕も恋をしなければ。