前半はこちら。
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【無人島シリーズ】プロテストソング10選 <前半>

もしかして、敏感な方にはバレてるかもしれませんが、以前書いたこれら。。。

【無人島シリーズ】絶対忘れられない歌詞10選(後半)
【無人島シリーズ】絶対忘れられない歌詞10選(前半)
この時は、深く深く感情移入できたんです。

でも、今回はもっと客観的に曲それぞれを見てしまいます。

なぜだろう。

多分、少し「アタマ」で考えすぎてるんですよね。
その証拠に、書いてるだけで頭脳が疲労してる感覚があります^ ^;

まぁ、タマにはいいじゃないかと言うことで、後半です。
少し、意図的にハズしたものから。

⑥ Hiroshima Mon Amour - Alcatlazz
alcatlazz
最近「メタルをバカにすんなっ!」と言う気持ちが、なんとなくあるんですよ。僕は、アメリカの能天気なパーティー・メタルは大嫌いだったけど、その前のハードロック的なものは認めてるんです。
多分、日本の市場で売れたいからだろうけど、広島の原爆について歌っている人達は結構いたような気がします。
で、多分その中で一番有名なこの曲の翻訳に挑戦しました。
まぁ、メタルらしく、結局速弾きギターソロの序曲にしかならない歌詞だからでしょうか、悲惨な光景を大げさに表現が殆どなんですが、最終コーラスに来るものがありました。
日本の原爆も、ベトナムも、イラクも、アフガニスタンも、白人の独善だった。。。ということか?
それにしても、メタルバンドの中にオールバックでスーツ着たボーカルってシュールですな。

Hiroshima Mon Amour

They all said it would end the war,
And we thanked Christ for the bomb,
And the priests and witches all agreed,
They should die to keep them free.

奴らはこれで戦争が終るはずだと言った
そして俺たちは爆弾とキリストに感謝した
祭司も魔女も合意した
彼らは自由のために死んだのだと


⑦ Out In The Fields - Gary Moore
gm
もう一曲。僕にとって、最初の目標になったギタリスト、Gary Moore。
アイルランド出身なので、この人の書く曲は、U2ほどじゃないけれど人種・宗教・戦争に関する示唆が多い。
これを読むと、戦争のバカバカしさを改めて実感する。

Out In The Fields

It doesn't matter
If you're wrong or if you're right
It makes no difference
If you're black or if you're white

All men are equal
Till the victory is won
No colour or religion
Ever stopped the bullet from a gun

Out in the fields
The fighting has begun
Out on the streets
They're falling one by one
Out from the skies
A thousand more will die each day
Death is just a heartbeat away

あんたが正しかろうが間違っていようが
大した問題じゃない
あんたが白でも黒でも
何の差も生まれない

勝利を手にする日が来るまで
すべての人は平等だ
どんな人種も宗教も
銃から弾丸が放たれるのを止めたことはない

この場所の外側で
戦いが始まった
通りの外れで
次々と降ってくる
空の彼方から
毎日千人もの人達が死んでいく
死とはただ心臓の鼓動が止まること


⑧ Ohio - CSN&Y
ohio
Bob Dylanが仕組んでプロテストするのと違い、Neil Youngは激しい感情を以ってプロテストする。
この曲は、あのオハイオ大学の事件のニュースを聞いてから、速攻でスタジオに入って録音したものだと後で聞いた。
その証拠に、ここに掲載したシングルのカバーは、歌詞しか書かれていない。
吹き込んでから40年以上経つのに、この人は未だに直情的で、オープンチューニングでドスの利いた6弦を震わせてホワイトファルコンを汚く歪ませ、中指を立てている。
ものすごく勇気が出る。

Ohio

Tin soldiers and Nixon coming,
We're finally on our own.
This summer I hear the drumming,
Four dead in Ohio.

ブリキの兵隊とニクソンがやってきた
俺たちはケジメをつけようとしている
この夏、俺はドラムの音を聞く
オハイオで4人死んだんだ


⑨ Master Of War - Bob Dylan
fw
本当に何も言うことはありません。
この歌詞は最初から終わりまで、完膚なきまでに徹底的に戦争の親玉を、ギターとペンで攻撃している。
僕はホンの一部を切り出したけれど、是非歌詞を見ながら聴いて欲しいと思う。

Master Of War(歌詞)

Master Of War

Let me ask you one question
Is your money that good
Will it buy you forgiveness
Do you think that it could
I think you will find
When your death takes its toll
All the money you made
Will never buy back your soul.

And I hope that you die
And your death'll come soon
I will follow your casket
In the pale afternoon
And I'll watch while you're lowered
Down to your deathbed
And I'll stand over your grave
'Til I'm sure that you're dead.

一つ質問させてくれ
金はそんなにいいものか?
それを払えばあんたは許されるのか?
あんたはそんなことができると思ってるのか?
俺はあんたが金を支払ったときに
死とは何かが分かると思うんだ
あんたが稼いだ金をすべてつぎ込んでも
あんたは決して自分の魂を取り戻せない

そうさ、あんたに死んでもらいたいと思ってるんだ
まぁ、放っておいてもそのうち死ぬだろう
俺はあんたのキャスケットを追いかける
曇った午後に
あんたが死の床に落ちていく間
俺はあんたを見続ける
そして、墓の上に立って
確かに死んだことを確かめることだろう


⑩ Enemince Front - The Who
it's hard
やはり、最後にThe Whoなんですが。。。The Whoでプロテストと言えば、やはりWon't Getになるのでしょうが。
ここで敢えて、不人気曲を(でも、来日公演でも演りましたよね)。
ピートという人は、基本短気で怒りっぽいんだと。この曲の最近のライブバージョンではことにそう思います。
何本ものギターを叩き壊してきた人ですが、こんな風にストラトを弾くと、ギターが可哀想。
しかも、歌っていると言うよりは、全編に亘って怒鳴っているような感じ。
踊らされた格好だけのヤツをトコトン貶めているのですが、ひどく抽象的な歌詞。
だからこそ、爆弾の導火線として機能しているのだと思います。

Enemince Front

The drinks flow
People forget
That big wheel spins, the hair thins
People forget
Forget they're hiding
The news slows
People forget
The shares crash, hopes are dashed
People forget
Forget they're hiding.

Behind an eminence front
Eminence front - it's a put on
Come on join the party
Dress to
Dress to kill
Dress yourself, dress to kill.

酒は飲み放題だ
人々は忘れる
腹は肥え、髪の毛は薄くなり
人々は忘れる
隠れていることを
噂が流れ
人々は忘れる
株価が暴落し、希望は打ち砕かれ
人々は忘れる
隠れていることを

名声の向こう側で
お前の名声 - 上っ面だけ
パーティーに来ないか
めかしこんで
目いっぱいめかしこんで
目いっぱいめかしこんで自分を偽れ

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ということで、またまたDylan & The Whoのエンディングでしたが、どうも、自然とこの並びにしてしまう理由があるような気がするんだけど、今の自分には分かりません。

ってか、
またまた重くて長いブログでした。
ごめんなさい^ ^;