本当に久しぶりの釣りネタです。

今週末はキチンと休むことにしたんです。
師匠とずっと前から行きたいと考えていた、コイ科のアレコレをフライで狙う釣行。
そして、この冬晴れに相応しいロケーションのいい川で。

その前に、静岡の里川釣り事情を。

静岡の内水面漁協は、フライやルアーに対する風当たりがとても強い。
昨今ではありえないくらい保守的。
要は、鮎で儲かってるんだから、鮎釣りの邪魔になる釣り方は排除しようということで。
未だにルアーやフライをやる人が川に来ると、バスを密放流すると本気で思っている人がいるわけで。。。
フライ禁止、毛鉤釣り禁止の川がとても多いのです。
ご存知の方が多いと思いますが、狩野川は10年近く前まで本流はフライ禁止、興津川、安倍川、朝比奈川は今でも禁止です。
だから、漁業権が存在しない川を探さないと、オイカワをフライで釣ることはできません。

で、静岡県は高い山と深い海が隣接しているような地形で、平野がとても少ない。
だから、特にオイカワには好条件の流れが緩やかで水量が多い川が少ない。
と言うことで、湧水の里川を探さねばなりません。

こんな理由で、オイカワをドライフライで釣るのは、まさにバストーナメント用語のRUN AND GUN状態になってしまうわけです。


と、ここまで書いてきましたが、実はオイカワ釣りのとっておきの川があるんです。
正確には「ありました」というほうが近い。
静岡市内を流れる安倍川の伏流水がコンコンと湧き出るスプリングクリーク。
市街地を上から下まで流れる川なのに、汚水は下水道を流れるからか、その水はとてもきれい。
と言うより、少しくらい汚い水が出ても、豊富な水量で薄められてしまう。
そんな川です。

小さな頃、その川の近くに住んでいた僕は、ザリガニを釣り、フナを釣り、ナマズやウナギを捕まえ、時には探検と称し川幅いっぱいにロープを張って渡渉を試みたり。
ブヨに刺された太ももをパンパンにしながら、悪ガキ達と遊んだ川です。

その川は、この2年で死んでしまいました。
新しい道路が開通したお陰で、その前後が護岸で固められ、川底をならされ、忍野の富士急前にも勝るほど生い茂っていたバイカモは消え去ってしまいました。

そのお気に入り区間にはオイカワの姿はなくなりました。
多分、ずっと上流で生きてるんでしょうが、そこは市街地でとてもフライを振れるところではない。
お陰で、僕らは彷徨わねばならなくなったのです。


前置きが長くなりました。

今日の彷徨い距離は、車のトリップメーター基準で120kmほど。
正直、どこもかしこもダメでした。
静岡市内を出発 ~ 岡部の川 ~ 旧大井川町の川 ~ 吉田町の川 ~ 勝間田川 ~ 萩間川 ~ 金谷の川 ~ 島田の川 ~ 瀬戸川の下流 ~ 朝比奈川の下流 ~ そしてまた静岡市内。
コイやウグイの魚影はありましたが、フライで釣れるサイズのオイカワには出会えず。

しょうがないからコンビニで作戦会議。
$JoeJoeの隠れ家-thunder
こんなものを食べながら、割とおいしくて暖かいコーヒーが飲めるようになりました。
なんか、いいですよね。

今日は6番や7番のタックルも用意しているので、コイ釣りに変更しないか打診したのですが、ここは師匠。あくまでもオイカワにこだわりたい。
そこで、ロケーションは悪いけど、絶対に釣れる僕の地元「丸子川(まりこがわ)」へ。

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もう日が暮れそう。イブニングの釣りに近い時間です。

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この川は標高の低い山並みから集めた水を水源にしているので、冬の上流は水が枯れ気味。
でも、安倍川からの用水路や、ちょっとした湧水を集めたあたりから下は、割と豊富な水量です。
川原が広いから、フライロッドを難なく振れます。
オイカワの好きそうなトロっとした流れ。
実際、雨が降ってきたようなライズの嵐でした。

$JoeJoeの隠れ家-me
一投目にピシャリ。
フライはCDCのユスリカピューパ24番。
竿は強風対策でちょっと強めのグラスロッド。8ftの4番。

$JoeJoeの隠れ家-oikawa
かなり小さい。24番のフライが大きく見える。
でもカワイイ。

この後も師匠共々順調に反応させますが、CDCが濡れると途端に沈む。
沈むフライには絶対反応しない。

と言うことで、僕は18番のクイルゴードンに変更して順調に釣れ続けました。

暗くなる寸前に、アワセても飛んでこないサイズが。
正体は。。。
$JoeJoeの隠れ家-ugui
ウグイ。
10cm以下のオイカワを何匹も見た後のウグイは見栄えがしますね。
釣れたのはiPhoneで撮影できるギリギリの時間でした。

都合10匹くらい釣って今日は終り。

今年中くらいにもう一度リベンジして、明るくてうららかな時間にオイカワと遊びたいですね。