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Part.1


さて、手術室も割り当てられ、
あとは前の番の手術が終るのを待つのみ。

手術中に身元保証人の付き添いを求められたので、
母と弟に来てもらいました。
その時点で、夜の10時。
本当に申し訳ない。。。
(でも、弟が絶食の僕にこれ見よがしにカップラーメンを
食って見せたのが笑える)

手術室に入るのが日付変わって、0時半頃になるとのこと。
それまで家族と虫垂炎の疑いに早く気付けなかった自分への
「反省会」をしました。

今回の件で、最も大事な反省点は

むやみに薬で散らしちゃいかん!

ということです。

そもそも、
「何かおかしいから、医者に掛かろう」
と思った時点で腹膜炎寸前でした。

本当は、みぞおちが刺し込むように痛かった2日前に医者に
掛かれば余裕でセーフでした。

僕が飲んでいたブスコパンは、市販もされている鎮痙剤です。
ツライ生理痛などで根強い需要があるそうなので、かなり
一般的なお薬だと思います。

虫垂炎の痛みも押さえ込んでしまう薬であることを、
僕は身をもって証明しました。

皆さんお気をつけください。


また、俗に言われる虫垂炎の自覚症状、
① みぞおち ⇒ お腹全体 ⇒ 右下腹部に痛みが移る
② 発熱
③ 吐き気・下痢
の内、僕は①以外を自覚しませんでした。
実際、手術前の体温は36.3℃と、完璧に平熱でした。

素人には虫垂炎の兆候はわからん!
怪しかったらすぐ医者に行け!

これを、声を大にして言いたいと思います。

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さて、手術の時がやってきました。

病室で説明を受けたところによると、

■ まず、切除対象が虫垂だけを前提とした術式でやる
■ 開けてみて他にも広がっていたら、時間が延びる
■ 腰椎麻酔でやる
■ 手術範囲が予定通りなら土曜日退院
(術後の経過次第だが)
とのこと。

僕は二十歳の頃、足の骨折の手術をしたので腰椎麻酔の経験
ありです。
ただ、友達が虫垂炎の手術した時は1週間入院していたと記憶
しているので、かなり短い気がしました。

手術室は、まるで「超清潔な自動車修理工場」。
ささっと手術台に乗せられ、いつの間にか毛を剃られ、消毒され、
予想よりほとんど苦しまない腰への麻酔が3本。
麻酔が効くまで10分。
そして知らぬ間に手術が始まっていました。
電気メスの音で、やっと自分のお腹が切られているのが分りました。

腰椎麻酔は、ヘソから下しか麻酔が効きません。
だから腸や腹膜を引っ張られると、胃の辺りが猛烈に痛む!

顔を歪ませながら「痛いです!」と訴えると、

「もう少しですから、頑張ってくださいネ」

と、麻酔担当の女性スタッフに励まされます。
少し恥ずかしいです。

縫合が終わり、レントゲンを待つ間、ドクターから結果の説明を
受けました。
幸い、切除対象は虫垂のみで済んだとのこと。
ただ、周囲の洗浄を念入りにした結果、予定より30分時間が伸びた
そうです。

切除した虫垂の実物を見せてもらうと、シロコロホルモンのようで、
明日には破裂しそうなプックリ感でした。

病室に戻ったのは2時頃。

これから後の、極わずかな病室暮らしは、この後書きますね。

(つづく)