まったく予告しませんでしたが、
助っ人としてバンドに加入することになってしまいました。

今日は、そのオーディション的に音を合わせるため、
スタジオに入りました。

きっかけは、静岡の職場の後輩からの誘い。


「今、ビートルズのカバーをやるバンドやってるんだけど、
リードギター(ジョージ・ハリスン役)が喧嘩して
辞めちゃったんですよ」

「12月1日にライブ1本入っちゃってるんです」

「セットリスト10曲分を覚えるにはタイムリミットだと
思いまして。。。」

「バンドにはリーダーがいて、基本彼に従う形で。。。」

正直、僕でいいの?という思いでした。


その後、彼らのライブをYou Tubeで見たりしたんですが、
正直、僕には荷が重いともいました。


今流行り?の「オヤジバンド」です。

■ おそろいの衣装
(黒い革靴、黒いパンツ、白いシャツ、ベスト、ネクタイ)

■ ほぼ完全コピー

■ セットリストは「赤盤」時代が多い

この時点で、僕にはあり得ませんでした。

しかし、
ドラマーの後輩が、僕がかつて参加していたバンドのライブ
ビデオを見せたら、ぜひぜひ、と言うことになったようです。
(15年前の映像だけど)


一方、僕は根っからのギタリスト。
好きなように弾きたい、ソロはアドリブしたい。。。
ビートルズ完コピオヤジバンドは
欲求不満が溜まるに決まっているのです。


それでも困っているようだから、
“While My Guitar Gently Weeps”を
セットに加えることを条件にして、音合わせには参加する
ことにしたのです。

$JoeJoeの隠れ家-studio
バンドのイニシアチブを握る二人が住むのは富士。
今日は富士宮の喫茶店兼貸スタジオに来ました。
喫茶店の地下にスタジオが2つ。
上の喫茶店には、痩せて化粧の濃いケバいおばさん。
ストーンズが好きなんでしょうね。

$JoeJoeの隠れ家-drummer
会社の後輩、ドラマー。
彼とは5年間同じバンドのメンバーでした。

なかなかタイトなドラムを叩きます。
お父さんのお陰で、ビートルズの全曲が頭に入っている。。。
それがこのバンドに参加した理由だそうです。

最初は3コードの簡単な曲、Twist And Shoutとか。

そして、リーダーが好きなハープが吹けるLove Me Doとか、
ピアノを弾いて、The Long And Winding Roadとか、
Hey Judeとか。
正直、ギターの出番がない曲が多い。

もうチョッとアップテンポな、She Loves Youとか、
I Wanna Hold Your Handとか、Bad Boyとか。
ギターを弾きますが、案の定リーダーから注文が。

「アンプのゲインを下げて、エフェクターを使わずに、
トレブルを上げて、リバーブを掛けてください」
「コンセプトは60年代初期ですから」

キタッ!
やはりディテールを大事にするようです。
僕は、もう言いなりになるしかありません。

なんか、前任のギタリストが喧嘩して辞めた理由が
分かりました。

余程ビートルズ好きでなければ、こんなセッティングに
しないものです。



あぁ。。。



やっと、”While ~”の時間がやってきました。
ホワイトアルバムのこれは、Eric Claptonが泣きの
ギターを弾いています。
やっと僕の得意分野です。

弾き倒してやりました。
実はこの時の演奏はICレコーダーに録音されていて、
後で聞きなおしたんですが、なかなかイケてました。

一応、イニシアチブをもつ2人にも認めてもらいました。


そんなこんなで、あっという間に3時間が過ぎ終了。


「次の練習は、11月11日ね」


あれ、ぼくYESと言ってないのに。
もう加入なのね。

一応、課題曲はみんな弾けちゃったからでしょうか。

ただ、このバンドの雰囲気(2人のカベの向こう側)に
付いていくのはムリっぽそう。

12月1日のライブを以って、脱退の予定です。
助っ人だし、仕事に釣りに忙しい僕だから、
いいじゃないですか。