昨日今日は長野県の茅野へ出張でした。

茨城から長野への出張は、新宿から特急あずさに乗っていきます。
車窓から、かつて通った川が見えるので、とても楽しいです。
(静岡の頃は、車で出張していたので、川を見る余裕がありませんでした)

行きは遅かったので、相模湖のあたりで真っ暗に。
今日の帰りは川を見ながら、思い出に浸ることができました。

さて、茅野駅を出発したあずさ号は程なく川を渡ります。

■上川
八ヶ岳山麓の湧き水の川。中央線の鉄橋下流で釣れた大物は、陸封サツキマスではなく
放流ニジマスだったことも。でも、上から下までアマゴが多く、4月第2週頃のオオクマと
マエグロの複合ハッチ時には、川全体がライズだらけになります。

■宮川
御柱祭りの頃、すごくいい釣りをしたことがあります。穏やかな湧き水の里川なので、
初心者と一緒に行くことが多かったです。ニジマスが多いですが、朱点の明るいキレイな
アマゴが印象的です。真夏の朝晩が意外と良いです。

■立場川
八ヶ岳の斜面を駆け下るブッシーなイワナの川。意外と激戦区でいい釣りをした記憶が
ないのですが、サクッと釣ったらおいしい蕎麦屋さんに行ったり、温泉に浸かったりで
のんびりするのがいいかもしれません。

そして、電車は山梨県に入り、甲府盆地に向かって下っていきます。

■塩川
とても支流が多い奥深い川。一番好きなのは須玉川。各種カゲロウがハッチする4月が
楽しい。イワナが釣れればかなりの確率で尺上です。一大観光地清里の近くでもとても
静かです。塩川ダム湖上も良くて、本谷はアマゴ、増富のほうはイワナ。
塩川下流の韮崎~須玉川合流は一発大物狙い。支流を釣った帰りのイブニングに寄り
ました。ヒゲナガやエルモンのハッチはGW前から本格化します。須玉IC近くで尺上を
釣ったことも。外道が多いけどね。

■釜無川
取水が多いので本命は韮崎のあたり。でも、いつ来てもウグイばかりで泣きそうでした。
右岸の南アルプスからの支流も奥が深いですね。川原が広いところが、静岡の渓流に
似ています。

■笛吹川
こちらも支流が多いですね。鼓川(つつみがわ)と日川(ひかわ)はアマゴが多いですね。
ヤブ漕ぎが苦手でなければ夏でも釣りになります(難しいけど)。源頭標高が2000m近い
ので、激しいにわか雨があった後は要注意です。

そして、電車は再度ブドウ畑の斜面を登っていきます。トンネルを抜けると、桂川水系です。

■桂川
いわずもがな、大ヤマメ&バケモノニジマスの名川。僕が通っているのは、どちらかというと
上流の都留~富士吉田ですが、中央線に沿った大月あたりの桂川にも大きな魅力があります。
(3年前の42cmは大月で釣りました)
とにかく谷が深い。さらに流れが太い。渋川より上の利根川に似ています。
本物のヘンタイ桂フライ釣り師は、大月に通う人が多いようです。
今日は大雨が降ったらしく味噌汁のような色でした。この前見つけたヤマメ達はどうしている
のでしょうか?心配です。
名前を忘れてしまいましたが、猿橋の上流で出会う支流では、管釣りから逃げ出したブルック
トラウトが楽しませてくれます。

ここから、上野原を過ぎ、相模湖のバックウォーターまで夢の大ヤマメ釣り場が続きます。
桂川はいつ見ても懐が深い川ですね。

小仏トンネルを抜けると、電車は関東平野に入ります。
八王子を過ぎ、多摩川を渡ると一気に都市化してきます。
三鷹を過ぎるとビルが増えてきて、右手に副都心が近づいてくると新宿到着です。

高原、盆地のパノラマ、山深い渓谷、そして田園~住宅地~大都会、
これほど目まぐるしく景色が変わっていく鉄道風景は、世界でも中央線くらいでしょう。

僕は大好きです。