$JoeJoeの隠れ家-enemince front

The sun shines
太陽が輝き

People forget
人々は忘れる

The spray flies as the speedboat glides
モーターボートが疾走し水飛沫が上がり

People forget
人々は忘れる

Forget they're hiding
隠れていることを

The girls smile
女が微笑み

People forget
人々は忘れる

The snow packs as the skier tracks
スキーが滑走し雪が固められて

People forget
人々は忘れる

Forget they're hiding
隠していることを

Behind an eminence front
名声の向こう側で

Eminence front - It's a put on.
お前の名声、それは上っ面だけ

Come on join the party
パーティーにおいで

Dress to kill
目いっぱいめかしこんで

Won't you come and join the party
どうぞパーティーにお越しください

Dress to kill
目いっぱいめかしこんで

The drinks flow
酒なら流すほどあるぜ

People forget
人々は忘れる

That big wheel spins, the hair thins
腹は肥え、髪が薄くなり

People forget
人々は忘れる

Forget they're hiding
隠していることを

The news slows
噂が流れ

People forget
人々は忘れる

The shares crash, hopes are dashed
株価は暴落し、希望は打ち砕かれ

People forget
人々は忘れる

Forget they're hiding
隠していることを

Behind an eminence front
名声の向こう側で

Eminence front - It's a put on.
お前の名声、それは上っ面だけ

Come on join the party
パーティーに来いよ

Dress to
めかしこんで

Come on join the party
パーティーに来いよ

Dress to
めかしこんで

Come on join the party
パーティーに来いよ

Dress to
めかしこんで

Come on join the party
パーティーに来いよ

Dress to kill
目いっぱいめかしこんで

Dress yourself, dressed to kill.
お前自身を繕って、目いっぱいめかしこめよ



The Who再結成前の最後のアルバム“It's Hard”に収められている、
バンド歴史上唯一のディスコビートの曲。ボーカルはPete。
多分、ModsなWhoが好きな人、TommyやWho's Nextの頃が好きな人、
そういったWhoの「トロ」の部分が好きな人にはピンと来ないんじゃないでしょうか。

Peteのソロライブではよく演奏されていましたし、
2004年くらいのツアーから定番レパートリーになりました。
もちろん、2008年単独初来日Liveでは、
僕が見た横浜・埼玉・武道館。。。全てで演りました。

Peteの皮肉っぽさ、体制への怒り、
(今の日本人のような)ステレオタイプなモノの見方をする浅い考えへの警鐘、
そういったものを感じることができます。
全ての権威なんて無意味だ、お前自身が全てだと。

僕は、リーマンショック前、アメリカの行き過ぎた市場経済主義の進展を見るたび、
この曲を思い出しました。
汗を流さず、深く考えず、株価の操作で儲けようなんて、
敗者から搾取しない限り成り立たない。

「お前の名声なんて上っ面だけさ」

この曲を書いたPeteの歳と、僕の歳は同じになってしまいました。

人が幸せになる権利を奪うものに対して、Peteは怒ります。

一番最近のアルバム、2006年のEndless Wireの中にも
“Man In The Purple Dress”という
静かに怒っている曲があります。
二十歳のMy Generationの頃から、60代になるまで、怒ることを隠しません。
この人は。
余り利口ではないし、
ニュース番組のコメンテーターのように器用に表現すればいいのに、
小説が書ける人なんだから、やればいいのに、
敢えて僕らの立場に合わせて、不器用に怒ってくれる。
Peteはそういう人だと良く分かるから、ずっと好きです。

Enemince Front(2007)

テクノ調のシンセのピコピコ音から静かに始まり、
徐々に怒りがたぎってきて歪んだギターの音が吼える。
歌うことを忘れてギターをかき鳴らし、頂点に達し、あっけなく終る。
演奏としてはメチャクチャ破壊的だと思います。
(へヴィーメタルとかの破壊的なのとはかなり違うけど)
Peteはジミヘンに近づきたいんだろうな。

あと、こんな演奏させてくれるバンドでギター弾きたい。
ギタギタに弾きまくってみたいな。