PART1は
「生きてるのが楽しくてしょうがない」
のに、敢えて
「死にたい」
という歌って多い。。。てな話でした。

The Who狂である僕が、何故か今まで取り上げなかった、
(おそらく)The Whoで最も有名な曲、
My Generation.
これは、ロック史上初めて「俺は死んでしまいたい」と宣言した
曲でしょう。

JoeJoeの隠れ家-My Generation

My Generation 1966

**************************************************

People try to put us d-down.
ヤツらは俺たちに、せっ、説教をタレる

Just because we get around.
だってうろつく俺達は、ヤツらには目障りだからな

Things they do look awful c-c-cold.
ヤツらがやることは酷く、つっ、冷たい

I hope I die before I get old.
年寄りになる前に死んじまいたいもんだぜ

This is my generation,
これが俺の時代さ

This is my generation, baby.
ベイビー、これが俺の時代なのさ

Why don't you all f-fade away?
お前らみんな、くっ、くたばっちまえ

Don't try to dig what we all s-s-say.
俺たちが言うことを、いっ、いちいち詮索するなよ

I'm not tryin' to cause a b-b-big sensation,
俺は、べっ、別にどデカい衝撃を起こそうとしてるんじゃない

I'm just talkin' 'bout my generation.
ただ単に俺の時代について語ってるだけ

This is my generation,
これが俺の時代さ

This is my generation, baby.
ベイビー、これが俺の時代なのさ


**************************************************

Peteが二十歳の頃に書いた曲。
俺は旧時代のお前らとは違う。
俺は生き続ける。
俺はこの時代を、お前らよりずっと良くする。
くたばれ、お前ら。
お前らみたいになるくらいなら、死んだほうがマシだ。

多少自信なく、どもりながら吐き捨てる。
そんな歌です。
(歌の中でどもらせる、なんてことを思いつくPeteに脱帽)

The Whoのメンバーも死んでいった。
狂ったドラマーは、まさに死に魅せられて
たらふく酒を飲み、クスリをキメて死んだ。

静かなベース・プレイヤーは、
ラスベガスのハードロックホテル&カジノのスイートで
売春婦を3人もはべらせて腹上死した。

どちらも、古いタイプのROCKERの死に様だった。

そして、生き残った2人、ギターのPete、シンガーのRoger。
還暦を過ぎ、70代に一歩一歩近づいても、
すさまじくROCKし続けている。
(Peteは僕の母と同い年です)
こんな爺さんたちも、未だにMy Generationを演る。


2008年の横浜公演。
My Generationの15分にも及ぶ長いインプロパートで、
Peteは、
“Jimi Hendrix, Jannis Joplin, Jim Morrson etc. Dance! Dance!”
僕が生まれるより前に死んでいったミュージシャン達に
「踊れ、踊れ」と叫んでいました。
ここに挙げられた3人も「死ぬべくして死んだ」人達でした。

観た人は知っているでしょうけど、
My Generationのインプロパートの最中は
ステージ後ろのスクリーンに、あらゆる国・民族の踊りの映像が写されていました。
(日本は芸者でしたね)

My Generation 2009

生きてて良かった。
立ち止まって死にたいと思うくらいなら、
悩みながら踊りやがれ!

(よし、仕事する気になってきた)

Pistol Valve My Generation
この曲は永遠に生き続けるな