毎日暑い日が続く。

私は朝から何となく落ち着かなかった。
今日は大きな仕事をしなくてはならない。

午前9時、青島整形外科へ肩痛の治療。
11時近所の理髪店で散髪。

父母に昼食を食べさせて、我々も食事。

午後1時、母を医者に連れて行くと言って車に乗せる。
「グループホームS」へ直行。
予てより用意してあった母の部屋へ。
母はもう医者のことは忘れている。
掛時計、ソファなどをセットし、「サザエさん」(文庫本)に夢中な母を残し、帰宅。

父に初めて母をグループホームに入れたことを伝える。
私は父がどちらか両極端の反応をするだろうと予測していた。
そして父は、私が拍子抜けするくらいあっさりと母のグループホーム入りを承諾した。

これで良かったのだ。
母に幸せな余生を送ってもらうため、父に(我々も)精神的な負担をかけないため、今日の決断をした。

我々は、ひとつの壁を乗り越えた。