先週の土曜日(お伊勢参りに行った日だが)、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」
最終回が放送された。

「あまちゃん」が終わってしまった。
心の隅にポッカリ穴が空いたようだ。

私は主人公が東京を舞台にアイドルを目指すあたりから本格的に見出したのだが、主人公のアキ(能年玲奈)や小泉今日子は兎も角として、女優鈴鹿ひろ美役の薬師丸ひろ子に強く惹かれた。
彼女のことは「セーラー服と機関銃」の頃から良く知っていたが、特に好みの女優という訳でもなかった。30年以上の時を経て彼女は円熟の女優に成長していた。
「無頼鮨」で焼酎に酔ってクダを巻く演技、映画「潮騒のメモリー」オーディションでの荒巻(古谷新太)との丁々発止のやりとり、そして9月25日放送で彼女自身が歌った「潮騒のメモリー」。ドラマの中では鈴鹿ひろ美が音痴を克服してチャリティーコンサートで見事に歌い上げるシーンだが、私は思わず涙が出そうなほど感動した。

「あまちゃん」の面白さを語り始めたらキリが無いが、登場人物の豪華さと言ったらない。
松田龍平(このドラマでは、薬師丸ひろ子に次ぐ渋い演技を披露した)、杉本哲太、荒川良々、吹越満、平泉成、でんでん、塩見三省、松尾スズキ、ピエール瀧、渡辺えり、片桐はいり、美保純ほかそれぞれが主役を張れる個性派揃い。

こんなに面白い連続テレビ小説は二度と見られないかもしれない。
虚脱状態の今日この頃・・・。新聞ではこれを「あまロス症候群」と紹介していた。
でも落胆することはない。月曜日から「ちゅらさん」の再放送(BS)が始まったのだ。