
夏休み2日目の11日。
一向に暑さの収まらない夕方5時過ぎ、私はバスで街中へ向かった。
島村楽器で「デンサー節」で使えそうな打楽器を物色したが、収穫なし。
ライブハウス「UHU」へ。6時20分、階段下の暖簾をくぐると、既に開演を待つお客さんでほぼ満席に近い状態だった。
最前列に陣取っていた長谷川氏の横に席を取る。
カウンターには黒木君。この日はお休みで、お目当ては今注目の安兵衛さんとのこと。
これから出演するマルケンさんが挨拶に来てくれた。彼は髪を切ってさっぱりした印象。


まるけん+渡辺真由子+荒井豊
6時40分、ナカムラタツキ主宰「遊びの国」スタート。
トップバッターは「まるけん+渡辺真由子+荒井豊」。
このユニットは去年5月の「蔵コンサート」以来だ。
「空の灯」「春」「アクエリアス」「栴檀の花」「星」の5曲。
彼のソロではお馴染みの曲だが、ピアノとハンマー・ダルシマが入ることにより、サウンドが拡がり、カラフルになった。

二番手は甚兵衛姿の“焼津の泉谷しげる”こと安兵衛さん。
「世間知らず」「時の流れに身を任せず」「我こそは本物の人間」「おっさんの何でもない日常」など8曲を披露。
ぶっきらぼうで観客に媚びない姿勢は、好き嫌いが分かれそうなキャラだ。
ライブは進行しているが、お客さんは次々と入ってくる。
相方のまっちゃんや、会津さんなど顔見知りもちらほら。

続いては埼玉から遠征の「こたつじゃっく」のお二人。
ホストのタツキ君が彼らの演奏をYoutubeで見て、メールで出演依頼したとのこと。
全てオリジナルで「小さな手のひら」「夜の風」「青虫のブルース」「心のままに」「カナリア」「人間のうた」「焚き火」と、絶妙なコンビネーションを披露した。このチームワークは、まじゅんも参考にしたい。

8時55分、フォークロック(?)バンド「そのひぐらし」(敬称略)登場。
「胸の奥に少しでも何か」「人生の途中で」「憂鬱なる常盤町」「旅立ちの若者へ」「夏の終わり」など7曲を熱演。
丈の熱いパフォーマンスは観客を圧倒。玲央奈のリバーブを効かせたギターは私を魅了し、派手ではないが正樹のタイトなベースもいい感じ。ドラムスの豊は曲間のMCで場を和ませる。

そして9時50分、「遊びの国」ホストのナカムラタツキ君がステージに立った。
2011年3月、会津さんのバースデーライブで彼と会って以来、ずっと気になっていたが、ようやく念願が叶った。
「待ちぼうけ」「飛行船」「遊びの国」ほか6曲を歌った。
彼は私が想像していたより遥かにパワフルで奥行きのあるミュージシャンだった。
10時30分、「遊びの国」は終了し観客は三々五々退出していった。
私は11時の静鉄電車に合わせてお店を後にした。(日曜日なのでバスはとっくに終わっていた)草薙で降り、自宅まで30分余り歩いて帰った。普段3~5kmは歩き慣れているが、酔いと週末の疲れで身体の火照りを冷ますのに暫くかかった。