
午後4時半、三軒茶屋駅から世田谷通りを歩いて7分、ジャズスポット「オブサンズ」に到着。
開演は5時なのでお客さんはまだ半分ほど。
上野で桜が咲くほどの陽気の中、あちこち歩いたので喉が渇いた。ビールを注文。
2月中旬、私の大好きな桑江知子(以下敬称略)が、東京のジャズクラブでライブをやると知り、早速予約。
35人限定のアットホームなライブ。
伴奏はピアノの鬼武みゆき。ギターの笹子重治同様桑江知子の重要なパートナーだ。しかも美人!
5時10分、彼女が不意に私の目の前に現れた。思わず「今晩は。」と挨拶。
ステージに上がり、「今夜は皆さんと打ち上げをやりましょう。ライブは休憩なしでいきます。」と挨拶。そして「初めてのお客様もいらっしゃいますね。どちらから?」と私に尋ねた。「静岡で~す。」と私。彼女は世田谷区在住で、会場の客さんも地元の人が多かったので、「え~!静岡から・・・」と驚いていた。
(私が彼女のライブを見るのは3度目で、そのたび握手もしているのだが、覚えているはずもないだろう)
ライブ前半はカバー曲中心で。「中央フリーウェイ」「卒業写真」とユーミンが続き、99年リリースの「三月白書」。吉田美奈子の「夢で逢えたら」、陽水の「いっそセレナーデ」、しばたはつみの「マイ・ラグジュアリー・ナイト」。そして皆さんお待ちかね「私のハートはストップモーション」。

彼女はこの曲で1979年のレコード大賞新人賞を受賞したが、彼女には「知援隊」という親衛隊がいる。この日も数人の親衛隊が最前列に陣取り、ペンライトを振りながら「知ちゃ~ん!」と掛け声をかけていた。私と同じくらいの年齢だが、青春してるな~。
後半はオリジナル中心。「ブルー・ブルー・アイランド」「黄昏をワインに染めて」と懐かしいナンバーを披露。
そして、三線弾き語りで「なりやまあやぐ」。アルバム「カジマヤー」から、私の一番好きな島唄。

鬼武みゆきさんのピアノが絶妙に絡む。

さらに島唄の定番「安里屋ユンタ」。合いの手はもちろん我々。「サー、ユイユイ!」
記念すべきアルバム「月詠み間」から「時は過ぎるから」。
ラストは最新シングル「うんじゅぬ島」。(作曲は宮沢和史)
アンコールに応えて「もうひとつの青空」(作詞:桑江知子 作曲鬼武みゆき)
そして「恋島」。これも「月詠み間」から。
6時45分、ライブは終了。私は早速ステージから降りてきた彼女に話しかけ、持参したCD「月詠み間」にサインをしてもらった。「貴女とお会いするのは今日で三度目です」とか「私も貴女と同じ琉球民謡協会所属です」とか口走ったが、彼女は「沼津では庄野真夜ちゃんと一緒の時の?」あるいは「赤地さん、湊川さん存じてます」など、にこやかに応えててくれた。
このあと会場を近所の居酒屋へ移して打ち上げになるのだが、私は帰りの切符を買ってあったので、後ろ髪を引かれる思いでJR品川駅に向かった。

いただいたサイン (左)桑江知子 (右)鬼武みゆき