お馴染み「マキタさんとみっちゃんトコ」では、マルケンさん、風太さん、大木さんなど地元のミュージシャンが月一度ホストを務める日がある。
先日ご紹介した黒木祐太さんは第二水曜日。

雨の中、バスに乗り午後7時半セノバに到着。
書店で時間をつぶし、7時50分、お店のドアを開ける。
「こんばんは」黒木さんが迎えてくれた。私が最初のお客だった。
マキタさんに挨拶し、いつもの席につき、焼酎のお湯割りとミックスナッツを注文。
しばらくするとサラリーマン風のお客さんが5人入ってきた。

8時20分、第一部スタート。
「誰も知らない子供のロマンス」「バラッド」とオリジナルに続いて、イーグルスの「テイク・イット・イージー」。続くカバー曲は何んとハッピーエンドの「風を集めて」。
もしや私を意識しての選曲か?もちろん上質・正統派の「風を集めて」だ。
私は酔いに任せて歌ったUHUのステージを思い出し、恥ずかしくなった。
ラストはオリジナルで私のお気に入り「叫び」。

 静岡のディラン:黒木祐太

休憩時間に入り、お客も少しずつ増えてきた。K子さんも仕事を終え駈けつけた。
私は二人が目指す音楽のヒントになればと、彼女に夏川りみと川端アキラのCDを渡した。

9時10分、第二部スタート。
オリジナル「どんな花?」「こんな雨の日は」。ギルバート・オサリバンの「アローン・アゲイン」。UHUではピアノの弾き語りだった。
そして意外にも井上陽水の「いつのまにか少女は」。ラストはオリジナル「時よ来い」。拍手・掛け声・手拍子など今夜のお客さんはノリがいい。
K子さんとは来週、島唄を中心に練習をやることにした。

10時5分、第三部スタート。
お客さんの数は十数名。アルコールのせいか盛り上がっている。
オリジナル「祈り」「隠れ家の夜」。ディランの「天国の扉」。そして出た!友部正人の「一本道」。まるで本人が歌っているようだ。危うく泣きそうになった。
ラストはオリジナル「いつものように」。アンコールは「黒木祐太のブルース」。
黒木さん「こんなに盛り上がったのは初めて・・・」。

 マキタさん&黒木祐太&ベース青年

さらにサプライズが待っていた。マスターのマキタさんの〝アフター・ライブ〟だ。
マキタさん(Vo.AG)、黒木さん(EG)、爽やか青年(EB)で吉田拓郎の「落陽」、ビートルズの「オール・マイ・ラビング」。客席は興奮の坩堝。

10時50分、ライブ終了。興奮冷めやらぬ中、最終バス目指しお店を出ようとすると、大木さんの姿も。気づかず失礼してしまった。
バスターミナルは道を隔てたお店の向かい側。殆んど雨に濡れることはない。