プラチナ暴落で人気急増 車部品の需要減、思わぬ余波<asahi.com>

 プラチナの価格が急落している。新車販売の低迷で、自動車部品向けの需要減が見込まれるためだ。今、プラチナの宝飾品を買い求める人や、投資目的に地金(じがね)を買う人が増えている。

 貴金属販売大手で全国に店舗を持つ田中貴金属ジュエリー。大阪市の心斎橋店では、日ごとの相場に連動して小売価格が変動する商品を求める顧客の来店が相次いでいる。

 チェーンタイプの「キヘイネックレス」の男性向けの場合、10月の全店での販売量は前年同月に比べ約8倍、売り上げは約6倍になった。益子守・心斎橋店長は「30万~50万円の商品を中心に品薄状態が続いている」と話す。

 相場と連動しないプラチナ商品も10月下旬~11月に値下げ。たとえば23万円の指輪は18万円に、63万円のネックレスは50万円に下げたという。

 11月の平均小売価格は1グラム2730円(税別)。円高もあって、6月の4割の水準にまで下がった。プラチナ地金の販売量は、10月の1カ月間だけで昨年1年間の販売量の1.3倍に達した。株価下落などで投資家が注目。財産として持つ意識も高まっているようだ。

 プラチナは自動車の排ガスに含まれる有害物質を浄化する触媒に使われる。世界供給は年約200トンといわれるが、その6割は自動車向けで、これまで品薄状態が続いていた。ところが、世界的に新車販売が低迷。自動車向けの需要が減るとの見方から、国際相場は下落してきた。

 ただ、下げ止まる兆しも出始めている。英国の貴金属製錬大手、ジョンソン・マッセイの市場予測では、主要生産国の南アフリカでの電力不足による生産減少などで、供給不足となる可能性もあるという。
<asahi.com記事本文より>

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