砂糖からつくるエタノール燃料の「自家用スタンド」登場<ITmediaNews>
家庭で簡単に手に入る材料を使ってエタノールを作り、車に給油できる機械が登場した。
新興企業の米E-Fuelは5月8日、自宅でエタノールを精製し、ガソリン代わりに車に給油できる機械「EFuel100 MicroFueler」を発表した。同社サイトwww.efuel100.comで受注を開始しており、米国内向けに第4四半期に出荷を開始する予定。 価格は9995ドル。また中国とブラジルでの販売も予定している。
家庭でも簡単に入手できる砂糖、イースト菌、水、そして機械を動かす電気だけでエタノールが精製でき、精製コストは1ガロン(約3.8リットル)当たり1ドル程度。商業的なエタノール精製コストと比較して、使用する電気効率が80%向上しているという。
エタノールを作るには、材料をMicroFuelerの発酵タンクに入れ、コントロールパネルの発酵オプションを選択。4.5~6.4キロの砂糖 から、1ガロンのエタノールを精製できる。MicroFuelerは1日に5ガロンの精製が可能という。同社によれば、バーやレストランなどがこの機械を 導入した場合、飲み残しのビール、ワインなどの蒸留酒も、材料として利用できる。
砂糖ベースのエタノールを車に使用した場合、二酸化炭素の排出量はガソリンに比べ85%少ないという。
MicroFuelerは家庭用の電源につなぎ、タッチスクリーン式の液晶画面で操作する。格納式の長さ50フィート(約15.2メートル)の給油ホースが付属しており、簡単に給油することができる。
<ITmedia News本文より>
家庭ゴミや家畜の糞からジェット燃料を製造する新施設<WIRED VISION>
ココナッツ油
や藻類(日本語版記事)
からジェット燃料を製造する試みが続けられているが、ゴミから作ってもいいはずだ。
それが、ワシントンDCに本拠を置くSolena Group社 の構想だ。同社は、北米、アジア、欧州で再生可能エネルギーの発電所を建設し、操業している。
Solena社が取り組みを開始したある施設では、プラズマガス化 という処理方法を通じて、ゴミや樹皮、さらに家畜の糞などからジェット燃料を製造することを目指している。
この施設は、摂氏5000度に達するプラズマアーク を使って、ゴミを分解し気体燃料にする。この気体はその後、飛行機の燃料に適した液体へと変換される。
プラズマガス化と気体から燃料へと変換する処理において、大量のCO2が環境へ排出されるが、埋め立てゴミが分解される際に発生するCO2の量 や、このまま石油ベースの航空機燃料に依存し続けることと比較すると、ほとんど問題にならないと、Solena社は説明している(米運輸省によると、航空機から排出される温室効果ガスは、米国の年間排出量の2.7%に相当する という)。
また、プラズマアークから生成されるエネルギーが、設備の動力としても利用されるので、自律的なシステムになると見込まれている。
Solena社は、この燃料製造施設をカリフォルニア州ギルロイ に建設する計画だ。この施設は、カリフォルニア州の大手ゴミ収集企業Norcal Waste Systems社 から、家庭ゴミの安定した供給を受ける。
Solena社の新施設が成功するかどうかは、現時点ではまったくわからない。同社が燃料の製造を開始するのは2011年以降になるが、2008年には米国のバイオ燃料に対するいくつかの税額控除 が廃止される予定だ。
また、この取り組みに対する関心を公に発表した民間の航空会社は今のところない。さらに、ゴミ燃料化プロジェクトが実現する前に、ジェット燃料の価格が再び下落する可能性もある(非常に低い可能性だが、先のことは誰にも分からない)。
しかし、『The Register 』によると、Solena社には大きな味方が付いているという。燃料源の多様化を切望する米海軍 が、同社と提携することに関心を示しているというのだ。最初の顧客としては悪くない相手だ。
<WIRED VISION本文より>
砂糖からエタノール、ゴミや家畜の糞からジェット燃料かぁ。。
化石燃料(石油)に変わる技術の発展と普及はあとどれぐらいで 当たり前の世の中になるのだろう?
代替え燃料の材料でとうもろこしが値上がりしたりする食品原料の燃料よりも断然良いですね。
しかし燃えるものには変わらないわけで 水素を燃料にして燃焼しても水になる燃焼機関が普及するほうが良いかも。。CO2を有効的に使えるのが一番良いのだろうけど。