ファーガソンの薫陶 勝利をもぎ取るための名将の心がまえ (単行本・ムック) / 田邊雅之/著
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サッカーが好きな人には懐かしい話がちらほらあって、最初入りやすいと思います。
ファーガソンのチームを率いる上でやってること、やってきたことのアレコレが書かれています。
印象的だったのは、
・ロイ・キーンこそ、最高の選手
・各所にプロフェッショナルを雇え
の話。
あとはファーガソンの人格的な話。
(というか大半の内容がファーガソンってこんな人、に帰着する気もする)
一つ目は、ロイ・キーンのキャプテンとしての人間性にファーガソンほ信頼を置いていた話。
リーダーとは、みたいな話はよく本にもあるし、聞くことも多いですが、組織において、
周りの手本になったり、チームに締りを与える行動ができるという点は自分のできていなことを
思い出すと耳に痛いと共に、手本にしたいなと思います。
ロイ・キーンと同様、カントナに関しても、似たような素晴らしい点があったことを、
この本を読んで知りました。
長く活躍を続ける選手に共通する習慣は、サッカー選手でない自分たちにも本当に参考になります。
二つ目は、ファーガソンが、自分の目の届かない所に関して、信頼できる一流のプロを雇い、
組織を動かしている(大きくしてきた)という話。
アシスタントコーチやスカウトのマネージャーなどはその優秀さ故に、ファーガソンの元から
去ることもあったようですが、組織が大きくなるときに、見きれない部分の質を下げないために
プロフェッショナルに任せていて、それによって楽になったと。
正直、拡大する組織の事を考えれば定番の手法かもしれませんが、逆に考えると、ファーガソンが
就任した当初はかなり監督業とは異なるタスクもやってたのかなと思います。
ファーガソンは、外部からそういったプロ中のプロを引き抜いたりして、今の環境をつくっていると
思いますが、自分としてはこの話の教訓は、雇われている側として私たちが
・プロ中のプロ、の仕事ができているか
・上が(例えばファーガソンが)納得行くような仕事ができているか
のような自問自答が大切ということかなと思います。
上記の他にも読んでいて面白い所はありますが、個人的な感想としては、
内容に関して最近の流行りみたいなものも感じました。
しかしサッカーネタがベースにある本は、やっぱり読みやすいですな。