ボサノバのせいで Por causa de Bossa Nova
はじめてボサノバを聞いたのは中学生のころ。エキゾティシズム、潮騒、夕日、そしてほんの少しだけ淫靡なエッセンス。たちまち魅了されてしまった私はワルター・ワンダレイのサマーサンバ、アストラッド・ジルベルトのビーチサンバ、トム・ジョビンのウェイブなどのアルバムの虜に。現代音楽、クラシック、ジャズへの興味からしばらく忘れていた彼女に再び出会ったのがボサノバ30周年記念の1988年。以来、もはや別れられようもないその美しさに耽溺しきったが故に貢いだCDは数千枚。それもブラジル音楽の知識、ポルトガル語の読解力が無い僕は、ジャケットの雰囲気だけが選択肢。「なんだよ、これボサじゃないじゃん」という僕の独り言に彩られたボサノバディスク探しの旅へのエスコート。買って失敗という例も載せますので、是非お読みください。