『モアー・ダンディズム』東京宝塚劇場公演観劇いたしました
岡田敬二先生のロマンチック・レビューシリーズの、
なんと21作目だそうです
岡田先生といえば、
『ル・ポアゾン愛の媚薬』
『シトラスの風』
どちらも何度も再演されている名作ですね
今回は、1995年真矢みきさん主演、花組『ダンディズム!』
2006年湖月わたるさん主演、星組『ネオ・ダンディズム!』
に続くシリーズ第三弾
この先ネタバレしていますので、ご注意ください。
プロローグ
大階段で愛月ひかるさん率いるオレンジ、瀬央ゆりあさん率いるブルー(極美慎さんも)、グリーン(綺城ひか理さんなど)、イエロー(天華えまさんなど)の衣装で登場
大劇場初日映像を見たときに、初演と似てるけどなんだかくすんだ色だなぁと思いましたが、生では印象が違って、とにかく華やか
パステルではないのが、逆に新鮮に思えました
礼真琴さんは赤い衣装でゴンドラから登場
舞空瞳さんのピンクの衣装お似合いでした
2階席でしたので、体系移動が素晴らしく感動でしたね
間奏曲(1)
小椋佳さんの「薄紫のとばりの向こう」を愛月さんが歌い上げます
いい詩ですね、白地に薄紫のロングコートのようなお衣装も素敵でした
動きや目線の一つ一つが、本当になんて言うんだろう、、、完璧でしたね
ミッション
ガラッと雰囲気は代わって、謝珠栄先生振付の革命に向かって進んでいく軍人を描いた、過去と現在が交差するストーリー性のあるシーン
最初の礼さん(幻)と舞空さんのシーンは現在、曲調が変わって過去の回想シーンへ
戦い、仲間、友情、現在、過去・・・
『ル・ポアゾン愛の媚薬』の伝説のQUEEN の楽曲の場面を思い出しました
こちらも謝先生の振付けでした
礼さんと舞空さんのダンスは、スケールが大きくて心を揺さぶられますね
テクニックはもちろんなんですが、表現がピカイチ
間奏曲(2)
有沙瞳さん・小桜ほのかさんを中心とした娘役だけのシーン
つば広の大きな帽子にカラフルなドレスは、『シトラスの風』のオマージュでしょうか?
曲は「ビューティフル・ラブ」
(安奈淳さん主演花組の『ビューティフル・ピープル』というショーの主題歌だそうです)
この曲『DANCE OLYMPIA』で永久輝せあさんが歌われていて、どこかで聞いたことあると思っていたのですが、涼風真世さん主演月組公演『夢・フラグランス』でした
いい曲ですよね〜
たとえ この広い空が 終わり 告げるときも
キャリオカ
きました名場面のキャリオカ
星組の『ネオ・ダンディズム』の再現と言っていいのでは?そのまま?
8分弱の長い場面ですが、星組全員でていて圧巻ですね
特に階段が開いて男役スターの登場
綺城さん、天華さん、天寿光希さん、極美さん、碧海さりおさん、天飛華音さん
そして娘役の群舞から、愛月さんと瀬央さんが登場して2組のデュエット、そしてトップコンビが出てきて銀橋へ
ここも愛月さんに釘付けでした
愛月さんは娘役さんと組んでいる時が特に好きです
ゴールデン・デイズ
幕前で下級生が士官の衣装で学生歌を歌います
稀惺かずとさんが目を引きました
身長はそんなに高くないのですが、お化粧もお上手ですし、表情が豊かでした
幕が開くと白い軍服の愛月さん登場
両脇には天華さんと極美さん
娘役は輪っかのドレス
『うたかたの恋』に憧れていた愛月さん、サヨナラショーだけでなく、軍服の場面が観れて感無量です
ルドルフではないけれど、本物のプリンスでした
有沙さんの歌も流石でした
ハードボイルド
初演『ダンディズム!』より
羽山紀代美先生の有名かつ神的振付け
最初は瀬央さんと綺城さんタンゴから始まります
初演の映像を見たばかりなので、物足りなさもあり
その後出てくるダンサー、漣レイラさんと碧海さりおさんは、流石でした
ロケットからテンプテーション
アシナヨ
礼さん、舞空さん、愛月さん3人のシーン
アシナヨ 何度聞いてもいい曲
退団や別れ感じさせる歌詞で、
『ル・ポアゾン 愛の媚薬Ⅱ』のデュエットダンスでも使われていましたね
星組では当時二番手だった凰稀かなめさんが、宙組に組替え前の公演で、涙を誘いました
花組では蘭寿とむさんがサヨナラショーで歌い、望海さんの影ソロで踊られ、こちらも感動の嵐でした
たとえ今 全てをなくしても
君だけが 君さえいればいい
礼さんも「愛さんにお世話になった感謝の気持ちを伝えられる場面。幸せよねー」とおっしゃっていました
今回のショー、礼さん舞空さんトップコンビの何をやらせてもクオリティの高い舞台技術と、愛月さんの男役の美学を満喫いたしました
よく言えばいいとこ取りの懐かしショー、悪く言えば過去作品のツギハギ手抜き(言い過ぎ?)ショーですか、、、
賛否が分かれるのも頷けます
個人的にはそれなりに楽しめましたが、退団者のピックアップの場面がない、スターの銀橋歌い継ぎがない、これは残念でなりませんでした