JOA MUSIC HOUSE -7ページ目

大人のためのジャズ&ポピュラーピアノレッスン

大人のためのジャズ&ポピュラーピアノレッスン
お好きな曲をあなただけのアレンジで弾いてみませんか?

ピアノは始めてという方、昔弾いていて、また始めたい方。
アットホームな雰囲気の中ピアノを楽しく弾いてみませんか?
ピアノなんて触ったことがない、という方にも、ゆっくり丁寧に教えます。
ジャズ&ポピュラーの基本的な音楽理論や、楽譜の読み方などを交えてのレッスンです。
シニアの方も大歓迎です!

■レギュラーレッスン
時間13:30~20:00
入会金¥3,000 月謝:50分x2回 ¥20,000 / 50分x3回 ¥28,000
*30分のレッスンも可能です。日程はその都度ご相談で決めることが出来ます。

■ジャズヴォーカルレッスン
 ~ジャズヴォーカルを始めたい方へ~
最近はシャズヴォーカルを歌わせて頂けるお店も増えました。
JOAではあなたが歌ってみたい曲、お好きな曲を、プロのジャズピアニストがあなただけに特別にアレンジし、練習用カラオケと楽譜をお作りします。また レッスンも致します。

時間14:00~20:00
入会金¥3,000 その都度レッスン50分¥10,000 カラオケ¥5,000~
楽譜1部¥3,000~

※当日キャンセルは、1回分の半額頂きます。(全コース共通)

JOA Music Houseの場所:都営三田線春日駅より徒歩2分。
都営大江戸線の春日駅、丸ノ内線の後楽園、南北線の後楽園と4つの駅がリンクしています。

お問い合わせ先:joamusichouse@gmail.com までお気軽にご連絡ください。

JOA Music House(ジョア・ミュージック・ハウス) 代表 甲斐恵美子

甲斐恵美子の独眼的好きなミュージシャン:vol1.山口真文

甲斐恵美子の独眼的好きなミュージシャン:vol1.山口真文

テナーサックス、ソプラノサックス奏者の山口真文は、ずっとあこがれだった。

そのプレイは力強く、聴く者の心をとらえて離さない。
私は自分のバンド「Jazz Odyssey」のメンバーに参加してくれないかと密かに願っていた。
ある日、意を決して真文氏に電話をして、出演依頼を申し出てみた。
ところが案の定、「その日は仕事が入っています。」と。
また別の日に、別の仕事の出演依頼を申し出るのだが、なかなか首を立てに振ってくれない。
そのうちやっぱり駄目なのね、とあきらめていた。

その頃私は、Jazzクラブ老舗のNARU代々木店でハウスピアニストをまかされて毎日代々木で弾いてた。
NARUは代々木とお茶の水にあり、お茶の水はライブハウスとして、代々木はサロン的な雰囲気でピアノソロとヴォーカルとのデュオをやっていた。
真文氏は、創業当時からNARUとは深い縁があり、ずっと演奏を続けて来たその頃からNARUの重鎮だった。

私が真文氏を大尊敬し、学びたいとの意思を汲み取ったNARUの名物オーナである、亡き成田勝男氏の口利きで真文氏が楽器を持って遊びに来てくれるようになった。

とても驚いたことは、ライブををただ聴いていた時と、一緒に演奏した時と私の感じ方が違うということだ。
そのサックスの音はあくまでも透明で、宇宙にこだまするかのように魂に語りかけてくるのだ。
ああ、これが本当の音楽なのだと。
真文氏の音楽に対する愛情と情熱、確かなピッチとテクニック。
特に私のオリジナルを吹いてくれる時はソプラノサックスが多い。とくに真文氏の出す音色は、ピアノの弦に共鳴して、それだけでさながらオーケストラの響きに変わるのだった。

山口真文は、1969年のNARUで活動を開始し、その後ジョージ大塚クインテットを経て自己のグループを結成。1981年には、ニューヨークで、pケニー・カークランド、bミロスラフ・ヴィトウス、dsトニー・ウィリアムスをメンバーに「MABUMI」を録音。
日本人としてトニー・ウィリアムスとレコーディングをしたとあって、とも話題になったアルバムだ。
現在もジャズの名盤とされている。
後輩のミュージシャンの育成も続けていて、昨年秋には新譜「Evening」を若手ミュージシャンを起用し発表もしている。

とにかくライブは楽しい。
良く知られているスタンダード曲をその日によって、アレンジを変えてあっと驚く曲に仕上げてしまったりする。
まさに、ライブの醍醐味だ。

一つ暴露!

まだ先代のナルのオーナー(私たちはナルさんと呼んでいた)がいるとき、私が草月会館でコンサートをやったときのこと。
時間を間違えたのか、リハーサルに遅れて来た事があった。
ミュージシャンが全員揃わないと舞台の演出や音響の関係でリハーサルが始められない。
そんな状況をみて、きっとナルさんは私のいないところで、真文さんに意見を言ったのだろう。

その次の年に、ル・テアトル(セゾン劇場)でのコンサートをやった時には、もうナルさんはこの世のひとではなくなっていた。

コンサートが無事に終わり、打ち上げ会場でので出来事。
真文氏が「ねえ、ねえ」と手招きする。
何かと思ったら、「今日ナルさんから前にもらった時計をしようと思ってはめて来たんだ。そしたら、ほら!」と時計を見せてくれた。
その時計は、ぴったり今日のリハーサルの時間を指しているのだ。
「ねえ、不思議でしょう。今朝からこの時間で止まったままなんだ」

きっと心配性のナルさんのこと、「今日は絶対に遅刻しないで、コンサート宜しく頼む」と言いに来たのかも。

私と真文氏の橋渡しをしてくれた成田勝男氏に、感謝感謝、合掌。

甲斐恵美子の独眼的好きなミュージシャン:はじめに

jazz好きな方や音楽をこよなく愛する人々は、たくさんいらっしゃると思う。
そんな方たちも、ライブハウスに生の音楽を聴きに行く機会はあまりないのではないだろうか。
現に、こんなにジャズに興味を持っている、もしくはあまり知らないが、聞いてみたいと思っている人は、かなりの数いると思うのだが、せっかく素晴らしいミュージシャンが演奏するというのに、ともすればライブハウスはがらがらだったりする。
その原因はライブハウス側にもあるのも否めないのだが。。。

日本のジャズミュージシャンは、今や世界的にレベルも高く、毎晩毎晩、素晴らしい音楽を作り出している。そんなミュージシャン一人一人に、スポットを当ててみようと思う。

何せ、私はバリバリの叩き上げジャズミュージシャンということもあり、ミュージシャンの暴露的な事柄なども書いてしまうかもしれないのだが、そこのところは笑って、大目に見て欲しい。

いつまで続くかわからないが、とりあえず、書いてみようと思う。
何かご意見があれば、(ともすると捉えるほうは、独断的になるとお思うが)寄せて頂ければ幸いである。