私が研究者になった理由 | Joaillerie I LOVE LOUIS VUITTON♪

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現在所属する研究所の活動が今年度でまずは完了。書籍化が楽しみだけど、大変な作業だった。

そして、また継続のオファーがあったので、所属の研究所にもいることになった。


ボスは2人いるのだけれど、どちらも素晴らしい方だ。


*お一人は、私が現在の専門を選ぶ際のきっかけとなった方。慶應出身のとても優秀で温厚で、心豊かな方。


*もう一人は、研究所所属になった際に、お目にかかったのだけど、筑波出身のこれまた優秀な方で、また有名な書家でもある。そして、また心と視野の広い素晴らしい方。


この両ボスに支えられて、今までやってこれたと言っても過言ではない。私が体調を崩していることに対しても非常に理解があり、また継続して研究活動をさせていただける。本当に感謝しています。


先日のメールやお電話でも、こちらが涙が溢れてしまうほど、その心の温かさに感動した。両ボスのもとで研究活動をできることは誇りだ。


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最近、父方の祖父の夢をよく見る。祖父と私が静寂の中、座っている。

すると、祖父がこちらを見て、ニコリと笑うのだ。


父方の祖父は、私が生まれるずっと前に亡くなっていて、一族で写した写真でしかその顔を知らない。

父が幼少の時に亡くなっているので、父ですら、病気の祖父しか知らない。

祖父の父(私の曾祖父)も明治天皇および乃木将軍の傍らに仕えていながら、若くして亡くなった。



孤独だった祖父は、何を考えながら生きていたのだろう。

その後、祖父は早稲田大学の政治経済学部に行った。政治家になるためだったらしい。


そもそも、私の一族は、政治家もいて、とにかく政治に傾倒していた。祖父もそれを受け継いだのだろう。


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ところが、父は科学者になりたかったため、政治には興味がなかった。

だから、私もなぜか、幼少の頃から政治は避けてきた。

興味はあったが、将来は研究者になろうと思っていた。今はそれを実現している。


私の伯父にあたる人が東京大学の名誉教授で、夫婦そろって学者だ。その子どもは某議員をしている。

伯母の家系は、代々医者であり、まだなお政治と関わりを持っている。


政治家、医者、学者…こういった人たちの多い私の一族ではあるが、私はあえて「学者」でなく、「研究者」として生きてゆきたい。

「学者」と「研究者」…ここには微妙な位相の違いがあると感じる。


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誰も排除しない共生の空間を目指して。

人の生死の問題、人が人であること、生々しいものであること、それを忘れないように、その考えを軸にして、研究をしてゆきたい。


どんな分野であっても、人間に関わるものである以上、切り離せないものだ。


それに集中できるのは、研究だと感じたから、私は研究活動を続けている。

研究は孤独だ。そういうものだ。


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現在も闘病中の私ではあるが、この病気との出会いも、私の思考を深化させるものである。

そして、両ボスの人間的な温かさによって、心が豊かになっている。


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夢の中の祖父は笑っていた。


孤独ではない、そのままでいい、ということだろうか。


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いつも支えてくれる大事な、かけがえのない存在、そう人たちが私には多くいることを改めて知った。


研究は孤独でも(それは誰もが一緒)、それ以外は孤独ではないのだ。


孤独だった祖父…その祖父が笑っている夢を見たのは、このことを考えさせてくれるためだったのだろう。


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