
ストーリーの中央にはマット演じるウィルの深い傷とその恢復があるのですが、敢えてこれは二人の青年の絆の物語だと要約したい。そしてそれに沿うようにして古い絆を取り戻す二人の大人の物語でもあります。誰でも一度は青年期を通り、いつの時代も似通った曲折を経、ついにつかみ損ねたと思った確かな何かが、何十年を隔てて実は手にずっと握られていた事に気付く、そういう大人の物語が、格安DVDの副主題という気がしました。若い二人がここまで練られたホンを、よくぞ書けたものと感服しました。アカデミー脚本賞は当然でしょう。
泣けたのはベンの最終登場シーンです。兄貴のように親友を思う気持ちと、彼自身の嬉しさとそれ以上の寂しさとが見事に伝わってきました。このシーンが見られただけでも、この映画を見逃さなくてよかったと、心底思いました。
だまされたと思って、レンタルでいいからどうぞお試しあれ。