全国のインフルエンザ定点医療機関当たりの患者報告数が、流行の指標となる「1.0」を約7か月ぶりに下回ったことについて、厚生労働省健康局結核感染症課の中嶋建介感染症情報管理室長は3月12日の記者会見で、「これで終わったという意味での『終息』とは少し違う」との認識を示した。

【患者報告数の推移のグラフ詳細】

 新型インフルエンザの発生以降で、初めて定点当たり報告数が1.0を超えたのは、昨年8月10-16日の週。その後、1.0を上回る状態が29週間続いていたが、今月1-7日の週に0.77となった。

 中嶋室長は会見で、「夏の終わりという異例の早い時期から始まった流行の山が順調に下がり、少しほっとしている」と話した。しかし、「29週間続く流行は異例。この10年で今回が初めてだ」と指摘。検出されるインフルエンザウイルスのほとんどが新型になった7月6-12日の週以降の累積の推計患者数は2063万人になったが、「まだ感染していない人も多くいる。今後もこの新型インフルエンザと向き合っていかなければならない」と述べ、現時点での対応策を続ける方針を示した。




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