そして誰も居なくなった
散々の目に会った昨日から一夜開け、快適な朝です。
件のお爺さんは、個室へと羽ばたいて行きました。一件落着です。
今日、お爺さんはナースステーションで、ナースコールのボタンを素振りしています。
…空振りしてました。
部屋替わりますた
笑って許せなくなった。
隣の爺さん、色々やらかしてくれるのは前述の通り。今日も夜中に起こされた。今まではお年寄りだし、我慢していたが、あまりの自分勝手さに堪忍袋の尾が切れた。
これまで我慢してきた物事を挙げてみよう。
・音。おなら、ゲップ、咀嚼音、ポータブルトイレの使用音、全て周りの事を考えず、したい時に最大音でやってくれる。
「出物はれ物ところかまわず」とはいうが、大部屋に居るんだから考えて欲しい。その気配りができないのならば個室に移るべきだ。
食事が来ると、必ずこの爺さんより先に食べました。この爺さん、食べながらゲップandオナラするんです。それも大音量。カーテンで仕切られているものの、隣から発せられるその音は不快そのもの。早く食べてデイルームに避難してました。
・看護士と話している時、こちらの話に相槌を打つ。お前は友達か。
・看護士に話すお爺さんの豆知識、間違ってます。残念なから殆ど。
・外から買って来たものをよく食べる。
この病棟は腎臓病や糖尿病患者なので、食事制限を受けている人が殆ど。でもこの爺、毎食事に梅干し食べてる。しょっちゅう飴たべてる。バナナも食べてる。夜中でも最大の咀嚼音で。
で今回。
夜中、隣からの声で目が覚めました。
「ごめんくださ～い」
呼ばれてます。ここは病院。家の玄関ではありません。時計を見れば午前０時３５分。午後９時に消灯なので真夜中です。
御免被ります。
とりあえずスルーしました。
１０分後、また呼んでます。
「ごめんくださ～い」「ごめんくださ～い」
流石に無視するわけにもいかず、聞きました。
俺「どういたしましたか？」
爺「（ナースコール）呼んでも看護士が来ないデスヨ」
爺さんの所に行くと原因が判りました。
ナースコール押すの忘れてます。
あれだけ押しまくってたナースコールを押すのを忘れてます。爺さんは看護士が来てくれないので俺を起こしたのでした。
俺は流石に頭に来て、ナースステーションに直接話に行き、今までの経緯を話して部屋の変更を申し出たのでした。
やっと静かに眠れます。やれやれ。