最近体調が思わしくありません。
季節の変わり目ということもあるでしょう。
私の場合、各種疾患と戦っていますから自然の流れです。
口腔内が結構辛いです。
歯(歯茎)が痛く、物をよく噛めません。
人は、入るところと、出るところが大事なのです。
最近分かったことがあります。
それは、死因が老衰ということです。
それまで、何という崇高な死に方だと思っていました。
確かに、前日まで元気にしていた人が、翌日朝になっても目を覚まさない、
永遠に目を覚まさないのです。
何という、理想的な人生の終焉だと思っていました。
そのような人も存在することは確かです。
特に、農村地帯に多く見られます。
しかし、その中には、持病を抱えているが、通院はしていない方もいるかもしれません。
目に見えない、身体で感じにくい疾患を抱えている人かもしれません。
そして、特に、都会で老衰死と脂肪診断書に書かれる方は、
複数の疾患を抱えており、全て身体中でリンクして、
その複合作用で、死に至るということです。
死因が一つの疾患にしぼれないのです。
そして、医師は、死亡診断書には、老衰と書く訳です。
私の場合も、老衰になるでしょう。
ある意味、納得できる死に方です。
最近蔵書を講読しています。
集中力が続かないので、少しずつです。
それぞれの感想を述べたいと思います。
「夫婦善哉」織田作之助
織田作之助
1913(大正2)年 大阪生まれ
1947年(昭和22)年 逝去 享年34歳
心温まる大阪の夫婦の物語です。
大阪の逞しい女性と、女遊びに耽け、甲斐性が全くない男、
その二人が夫婦になり、紆余曲折をへて、人生を歩んでいく物語です。
女性の、逞しくも、意地らしい生き方には、感銘を受けました。
私、男はわが身を見るようで、多少気後れはしました。
ただし私の場合女遊びはしません。
そんなお金があれば、少しでもいいギターを買います。
また、男性は吃音の癖があります。
この点で、私は共鳴するのです。
最後の場面で、二人で善哉を食べるシーンは、心打ちます。
織田作之助の感性は素晴らしいです。
「堕落論」坂口安吾
1919(大正8)年 新潟生まれ
1955(昭和30)年 逝去 享年49歳
無頼派作家、坂口安吾の代表的作品の一つです。
この中で、安吾は戦争に大反対しています。
当然といえば、当然です。
しかし、一方特攻隊に関しては、賞賛しています。
少し、矛盾もありますが、分かる部分もあります。
安吾は、大学は東洋大学インド哲学科です。
しかし、在学中から、アテネ・フランセに通って、フランス語の勉強をしていました。
フランス語の能力は、相当高かったということです。
「岬」中上健次
1946(昭和21)年 和歌山生まれ
1992(平成2)年 逝去 享年46歳
かなり中身の濃い作品です。
地方特有の風習、慣習、人間関係、
都会の人には、少し違和感を感じるでしょう。
ストーリーとしては、主に肉親間のドロドロした、人間関係が織りなす、
不気味なまでも、それが土地に溶け込んでいるという、
まさに、ある意味の絶望感を感じさせます。
かなり、中上健次自身の生い立ちが土台になっています。
しかし、作品からは、紀伊地方の風、臭い、海、ざわめきが聞こえてきます。
今日は、午前中、内科で血液検査があります。
この数週間、体調が思わしくありませんので、少し心配です。


