四万温泉「積善館」の思い出 | C'est ma vie

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毎日平凡でいられることの、非凡さを求めています。

昨日テレビ東京で21時からの「出没!アド街ック天国」を観ました。

 

「四万温泉」の特集だったからです。

 

私、今から30年程前に、両親と三人で四万温泉に行きました。

 

季節は春だったような気がします。

 

横浜の自宅から、私の運転で、関越を走り、中之条から温泉街へと走りました。

 

当日宿泊したのは、県の有形文化財に指定されていた「積善館」です。

 

今では、スタジオジブリの「千と千尋の神隠し」のモデルとして有名です。

 

私たちが訪れた時は、館内に色紙と写真が貼られていました。

 

実は、積善館で「天国への階段」が撮影されていたのです。

 

主演は吉永小百合さん、共演は西田敏行さん他です。

 

私たちは、本館の一つ上にある山荘に宿泊しました。

 

館内は階段が急で狭く、父親は昇るのに苦労していました。

 

そして、夕食です。

 

私は、お酒が進み、気持ち良い酔いにありました。

 

30分くらい経ってでしょうか、突然部屋の襖が開きました。

 

そこに居たのは、旅館の女将さんでした。

 

まるで、スポットライトに照らされて、登場した女優さんのようでした。

 

本当に、私、少しの酔いもありましたが、女将さん全体に光(オーラ)が降り注いでいたのです。

 

従業員に渡した少しばかりの心づけのお礼にいらしてくれたのです。

 

女将さんのお名前は関さんです。

 

そして、翌日朝風呂に父親と正面玄関脇にある、歴史的な風呂に入りました。

 

ところが、父親を湯舟に入れたのは良かったのですが、一人で湯舟から出られません。

 

私、渾身の力を込めて(父親はほとんど力が入らない状態でした)、父親を何とか湯舟から出しました。

 

その時です。

 

腰に鈍痛が走りました。

 

ぎっくり腰でした。

 

とにかく、帰りの運転は地獄の苦しみでした。

 

 

さて、思い出の話はここまででです。

 

私、今から15年以上前に、懐かしく積善館の情報をネットで、検索していました。

 

その時、驚くべき情報を入手しました。

 

女将さんは、諸事情で数年前に旅館を後にした、というものでした。

 

諸事情については、ここでは述べません。

 

しかし、女将さんの後を追って、従業員の90パーセント以上が退職されたというのです。

 

女将さんは、積善館の顔でした。

 

美人で、知的で、愛想も良く、女将さん目当てで、リピートする客も多々いたのです。

 

私、積善館という名前だけで、懐かしさと切なさで心が一杯になってしまうのです。

 

(当時の写真です。かなり劣化(人間ではなく)しています。写っているのは、亡き我が母親です。)

 

(積善館の全景です)