色んな国籍・文化・背景の人たちと各々苦手な言葉で働く、国際協力第2章 | MENA(中東・北アフリカ)でMECEに考えたこと

MENA(中東・北アフリカ)でMECEに考えたこと

やはり何事もロジカルに、MECE(モレなくダブりなく)考えることを心掛けてきた数年間のコンサル経験を持って中東北アフリカもMECEに観察し、考察したいが、やはりこの地域は難しかろうと、MECE(Most Enjoyable and Comprehensible Enough)で考えたい。

最近、時折、後輩的な人たちと若干キャリア的な質問もらったりして
嬉しいんだけど
 
お~僕もついに、こんな、って感じで。

まぁ大したことは言えなくて。。。
大学卒業して働きたくなくてー
院いたときもインターンとかしたくなくてー、みたいな、
特にやりたい仕事もなくてー
アメリカで仕事みつけるのもめんどくさそうでー(院が一応アメリカだったから)
色々調べないのがいけないのも大変そうでー
極力なんにもしたくなくてー、的な
 
ほぼニートじゃん、そう、去年夢叶ってニートしたしね。
 
まぁ、なので、聞かれるのはすごい嬉しいんだけど
大して役に立つことは言えないなって気づいたのよ。
強いて言えば、今特に頑張らなくても、大丈夫!!って言える。

深く反省している。僕は。
ホント、空虚な、人生、だな。

だから、聞いてもらうの嬉しいんだけど、結局、何も伝えられるものがない薄っぺらいキャリアなんです。

でも、気を取り直して、

まぁとはいえね、人生積み上げたものが皆無ということもないだろう
 
あの、なんにもしなかった高校時代も
1984を英語の授業で読んで、面白くて、
去年のミャンマー旅行につながったし
 
あの、なんにもしなかった高校時代も
働きたくないから大学行こうと思って通った塾の
世界史の授業で意外と近代史が好きと気づいて勉強して
去年のタイ・ベトナム・ラオスらへんの観光で非常に役に立ったし
 
当時の吉祥寺の城南予備校の世界史の先生は、すごく良かったと思う。
後、城南予備校のパンフレットが田中美保でマジかわいかった。

大学や大学院はまた色々思うとこはあるけど、それはまた次回で。
 

その後も色々あって、24歳くらいで就職するんだけど
最初小規模な経営コンサル会社に入ったんですね。
 
外資系コンサル会社から、7人くらいがスピンオフした食品・物流メインのコンサル会社に。
結局3年間くらい食品企業さんの中国進出プロジェクトやって、
辞めちゃったんだけど。
 

思い出は、きつかった。
 

けど、最近特に、ほぼほぼあの3年で学んだことで働いてるな。と。

まぁもちろん業界知識とか・ルールとか
国際協力業界のノウハウとか文化はあるから
それはスーダン・エジプト・イラク・バングラ・イタリア(あそこは途上国だから)・ジンバブエで
学んだことはいっぱいあるんだけど
 

意外と、コンサル時のスキルが役に立つんです、この海外の国際協力業界。
 

個人的に会社・プロジェクトがピンポイントで
ちょっと運が良かったのは、
 
今、食料・物流に強い国連機関で働いてて、
しかもそこでITを使ってより良く支援しましょうみたいな仕事してるから
テーマ的にもばっちり。
 
中国プロジェクトは個人的には食品の生産管理部分が大きく占めたんだけど
物流とか、受発注とか、トレーサビリティー、輸出入、とかはもちろんあったし。
 
でも、ここは、意外と重要じゃない。
 
 
後は、いわゆる業務・IT領域のコンサルだったから、
会計関連の知識やら、データの流れとか、みたいな話とか、
業務フローやら、データ統合みたいな話も、分からないわけじゃない
なんなら今は結構、現金を配るっていうことをデータ化するとどうなるみたいな
データフロー的な話や
ドルを現地通貨に変えてそれがファイナンス側や監査側でどうなるみたいな話も、
大分役に立つ。
 
でも、ここも、最重要じゃない。
 

最も、役に立つスキルは、
コンサル業界的な単語だと「仮説」「論点」「構造化」、
国際協力業界的には、対応させると、「想像と予想」「話したいはずのこと」「簡単な質問」っていう3単語ですね。

どういうことかと、いうことを、ここで話したい。
 

1.「想像と予想」 AKA 「仮説」
国際協力業界、特に国際機関とか国際NGO,
ともかく色んな国籍・文化・バックグラウンドの人がいるんです。
 
語学力も結構バラバラだし。
 
もうメール・話し合い一つとっても
主語は、なんなのか、述語は、どこだ、お前は、誰だ(特にリモートワーク)。
 
みんなイメージしてるものも全然違うのよ、
 
元イラクの人が想像する食料配布と(総じて軍とかに管理された環境)
元南スーダンの人が想像する食料配布と(空から落とせ!だったり、沼の真ん中だったり)
元ジンバブエの人が想像する食料配布は(平和の野原で)
違うのよ
 
食器、だってイメージみんな違うし
安全の定義なんてマジそれぞれ。
 
そういう状況でまず話を聞いて
みんなの求めてる解答をみつけないといけないんだけど
 
まず解答の仮説が必要だけど、
全員全く違う前提で違う方向を向いてる状態で
なんとか、正解の仮説・不正解の仮説をみつけないといけない。
 
解答のための仮説設定がもちろんゴールなんだけど、
まず最初は相手の真意を想定するための仮説、
そしてその仮説に則った、解答の仮説。
 
いや、むしろ相手の真意すら相手の言葉や文化背景、キャリア情報に基づいた、
妄想に近い想像をベースにした、仮説。
 
まぁ、最早ほぼあて「勘」だけど、良く言えば、仮説じゃない??

2.「話したいはずのこと」 AKA 「論点」
論点を明確にするのは、何においても大事ですね。
 
最も大事な論点に絞って、解決する。
でもこっちの業界、論点は全てになっちゃうし、みんな優先度違うし、
ともかくいつでもどこでも論点は全てになりがちなのよ。

流行りのSDG見てもわかるでしょ、優先順位付けなんて概念は存在しないの。

これは業界特性だからしょうがないとは思うんだけど、
 
戦争止めないといけない、食べ物ないといけない、いや水も、いや教育も、女性の権利、
いやワクチン、待て労働機会は、いやいや子どもが働くのは・・・、
忘れないで布団、そういえば温暖化で家が!!害虫が!!あー、トイレないっすね
 
個人的に、一番理解できないのは「Protection」って呼ばれる領域の人たちで、
全てを守れ!!みたいな、好戦的な完全全方位型スタンスで来る。
どこから手を付ければいいのか、僕わからないけど、大概相手もわかってない。全部だ!!
 

そういう思考の業界なんで、必然的にそういう思考の人が集まるんだけど、
でも、仕事のポイントでの話し合いとかではやっぱり最重要な論点があるはずなんだよね
 

いや、論点なんて深いテーマじゃないな、
今話すべきこと、から、それるな
っていう程度のレベルでね。

まぁ最初の問題と一緒なんだよね
 
語学レベルがバラバラで、元の言語体系がバラバラで
全部が全部大事的な価値観の上で
思考パターンが全く異なる集団が
主語・述語・テーマをあやふやなまま話を進めちゃうと
 
 
脱線する脱線する、奇跡の脱線あるからね。
 
常磐線が、西武新宿線に乗り込んできたくらい脱線する。
上野から馬場、どう来たんだ?!
山手線か?!山手線に一回乗り入れたのか?!
 
時折時間かかるけど山手線一周して
上野から茨城に向かって戻ってくれる人もいるけど。
 
 
しかも、テーマの最も矮小な部分にすごい食いつく人とかもいて、
個人的には絶対重要じゃないんだけど、
でも文化や価値観の差かもしれないから
否定しちゃいけないから、
個人的には論点じゃないポイントでも
拾いながら、
イチゴ狩りに来たのに、地面の雑草抜いてる感じ。

何なのこの時間。
 

「論点」はオシャレに言い過ぎたな
「話したいこと」を忘れず、そこに引き戻す力、かな。
 

3.「簡単な質問」 AKA 「構造化」
これ、ホント最近大事だなと感じていて、
 
まぁ原因は上記、なのよ。
 
脱線と、理解の不一致と、想定してる前提の差が合わさって
同じ場ですべてが混ざって話し合われるのよ。
(でもみんなお互い同じ話をしてると思ってるっぽい)

天才は、多分それでも理解できてるんだけど
僕的な凡人、と、まぁ周りも大体凡人は
多分わかってない。
 
というか、みんな自分はわかってると思って、違う話をしてるから、
みんなわかってるようでわかってないことをわかってない。
じゃないかな??と仮説を立てている。
 

これに対して、
個人的には、
徹底してテーマと時間・フェーズで区切って
見える形にした上で、
極力「YES」「NO」オンリーの質問を、ツリーでつなげてゴールに向かう。

白いページに箱1つ、点3個と、線2本書いて。
 

聞き方とか、テーマの順番で「YES」「NO」どっちに転ぶかっていうのはある程度想像もできるから、
上手く「YES」「NO」を欲しい方に引き出すってこともできるしね。
持っていきたい方向・道筋を作る仮説。
時間はかかるけど、「YES」「NO」だけは、ある程度グローバル。
 
 
まぁ、上の3点な感じでね、
 
 
まず、しっかり論点を設定した上で、
 
あ、でもキーの論点に絞りすぎると
逆に他もあるんじゃないみたいな気づきを突然得て、
お前忘れてるぜみたいなスピーチに入られて
議題をかき回されたりするから、
適当にみんなが話したそうな、そしていい感じに議論した感を出せそうな
でも結論どっちでもたいして重要じゃないテーマをちりばめて置くのは
個人的には結構有効だと思う。
 

で、ちゃんと論点の話にしっかり解決案がでるように
論点自体もちゃんと細分化・構造化・単純化して
そして仮説で出した想定する結論へ向かうルートの質問をさらに仮説で作っておいて、
色んな人の色んな曖昧に聞こえる発言を、
想像力を駆使して、
「こういう意味ですね、違ってたら教えてください」的なスタンスで、
話を聞いて
想像があたれば相手から信頼され、
想像が外れれば相手から何もわかってない子どもだと思われ、
信頼を徐々に積み上げながら、想定した仮説を正解なんじゃないか感を出して合意を得ていく、
そんなことを日々してます。
 

仕事ってのは大体どこでもこういうことなのかな??
こう、文字にすると、
ずっとみんな言ってることを理解することに苦労してるだけなのかもしれない
 
 
そういうことで、まぁ僕のどうしようもない過去で現在の役に立ったことがあるとすると、
個人的には、コンサル時代に
構造化して・論点みつけて・仮説立ててってことを
延々と深夜までやり続けて、
ある程度楽しいし有意義と思えるようになれたことが
今役に立ってる、気がするけど、

まぁこういう作業自体はどんな仕事をしてても身につくものなのかもしれない。
 
僕、他の仕事知らないし。