2000年前後のR&Bはチキチキ全盛期。
Timbalandの作風として知られる不規則で細かいリズムを刻むチキチキした音作りは、いろんな人が発展させてR&B独特な音が作られていきました。
かなり違和感のあるリズムの曲もたくさん出てきて当時はなかなか馴染めなかった人も多かったようですが、今まで聴いた事のないそのリズムは僕には刺激的でどんどんR&Bにハマっていきました。
そんなチキチキ全盛期にリリースされたのがこちらの曲。
Chico DeBarge Feat. Joe
『Listen To Your Man』
これぞチキチキという感じで細かいビートが刻まれています。
ビートは細かいんですが音の隙間は多い気がします。
なので歌は聴きやすいんですよね。
そして決して激しい曲という訳ではなく、なんとなくオシャレな感じもします。
プロデュースはChico DeBarge自身。
Joeが制作に加わらず、ボーカルのみで参加するのはめずらしい気がします。
今回クレジットを再確認してて気付いたんですが、Doug E. Freshという人がヒューマンビートボックスで参加しています。
知らなかったんですが、80年代から活躍するビートボックスの名手なんですね。
ヒューマンビートボックスは重くて力強いイメージなんですが、この曲ではシンバル系の上ものっぽい音を細かく入れています。
控えめな入れ方に感じますが、このヒューマンビートボックスの音がこの曲の大きな魅力になっている気がします。
1999年にリリースされたアルバム
『The Game』に収録されています。
当時国内盤のCDを購入してライナーノーツを読んでChico DeBargeの事をいろいろ知りました。
音楽一家DeBargeファミリーの末っ子。
まだ若過ぎたのもあり、ボーカルグループ「DeBarge」には参加せず、20歳になってからソロデビュー。
しかし、あえて内容は書きませんが9年ほど活動停止していた期間があるようです。
なかなか波乱な人生を歩んでるようですが、人物を知る事でその人が作り出す音楽の感じ方が少し変わってくるんですよね。
Joeとは度々共演しているので、仲が良いのかなぁなんて想像したりします。