今回はこちらの曲を紹介したいと思います。





New Edition

『Boys To Men』






1988年にリリースされたアルバム

『Heart Break』に収録されています。





アルバムのラストを飾る

『Boys To Men』


配信では「Expanded Edition」としてたくさんのリミックスバージョン的なものが追加収録されています。


元々のアルバムは12曲収録なのに30曲になってる、、、。


今気付きました。





この『Boys To Men』という曲は、当時のNew Editionというグループの

「今」をリアルに歌った曲なんですよね。




子供の頃にデビューし、キッズグループとして有名になったNew Edition


このアルバム『Heart Break』は、

Bobby Brownが脱退し、

Johnny Gillを新メンバーに迎え制作されました。



そろそろいい大人になってきたし、このメンバーチェンジをきっかけにNew Edition

キッズグループから大人のグループに変わろうとしたのです。


大人のグループに変わる上でJohnny Gillの歌声が必要と考えたのだと思います。




日本でも子役として活躍した人が、大人の俳優になっていくのは非常に大変な事だと思います。


それと同じで、New Editionも大人のグループとなるためにこのアルバムでガラッとイメージチェンジを図ったのです。


これまでの楽曲を聴くと分かると思いますが、大幅な変化なのでかなりの挑戦だったと想像します。




アルバム全体が大人っぽい楽曲に変わりましたが、アルバムラストを飾るこの

『Boys To Men』はそれをリアルに歌っています。


新メンバーで一番歌声が成熟しているJohnny Gillがリードボーカルを務め、少年から大人になるという事を歌っているのです。



普通に聴いてもかなり良いスロージャムですが、当時のそういう事情を知るとさらにグッときます。




制作・プロデュースはJam & Lewis


やはりJam & Lewisはそのアーティストに合った楽曲を的確に作りますね。


壮大な作りというわけでもなく、せつない作りでもなく、絶妙な楽曲だと思います。


なんかこう、大人になる事を切々と歌うこの曲を聴くと胸をギュッと掴まれます。



メンバーの想いや制作者などの想いが詰まった楽曲。



もしかしたら事務所やレーベルなど、制作陣の戦略にまんまとはまっているのかもしれませんが、そんな事はどうでもよく、ただこの曲は素晴らしいのです。



そして1988年制作とは思えない、今聴いても変わらず素晴らしいのがさらに凄い所。




結果このアルバムは大ヒットし、

New Editionは見事に大人のグループへと変貌し、ここからさらに人気も上昇、伝説のグループへとなって行くのです。




こないだ取り上げたご存じ

『Boyz Ⅱ Men』は、この楽曲からグループ名を付けました。


Boyz Ⅱ MenにとってNew Editionは憧れのグループなのだと思います。