今回はこちらの曲を紹介したいと思います。
Johnny Gill
『My, My, My』
US R&Bチャート1位を記録したJohnny Gillの代表曲。
ロマンティックで甘いラブバラード。
Kenny Gのサックスが雰囲気を出してます。
そしてコーラスにはAfter 7が参加しているようです。
プロデュースは
L.A. ReidとBabyface。
この頃L.A. ReidとBabyfaceはタッグを組んでいて、L.A. & Babyfaceとしてたくさんの楽曲をプロデュースしています。
LaFaceというレーベルもありました。
昔何かでJohnny Gillのアドリブの凄さを知る、一つのエピソードを読んだ事があります。
My, My, Myのレコーディングの時、Johnny Gillのアドリブが凄過ぎて、
「もう少しアドリブを抑えてくれるかな?」
みたいな事をBabyfaceか誰かに言われたとか。
本当かどうかは知る由もないですが。
Johnny Gillが思いのまま歌うと、本場の人達にとってもさすがに濃過ぎるようです。
というか、セールス面を考えて聴きやすいように抑えて欲しかったのかなと想像します。
だけどライブになると自由に歌うので凄い事になってます。
ほぼ全てアドリブ。
吠えまくってます。
振られて歌い出すEddie Levertが微笑ましいです。
野獣のように吠えてたのに、最後司会者と絡んではにかむ表情がいいですね。
ライブ音源を収録したリミックスアルバムがあるんですが、確認したら1990年にリリースされたアルバム『Johnny Gill』が
「Expanded Edition」として配信されていて、そこに『My, My, My』のライブバージョンが追加収録されていました。
ライブをそのまま収録した感じで、16分を超える大作。
会場にいたら圧巻の歌声に呆然としそうです。
凄いんですが、一般的にはやっぱり濃過ぎるのかもしれません、、、。
だけどR&B好きにはたまらないと思います。
R&B好きの人には是非一度は聴いてもらいたいライブ音源ですね。
前回のブログで「アドリブ」の事に触れましたが、僕が知る中ではJohnny Gillが一番凄いと思います。
低い所から高い所まで使い、感情が爆発して吐き出されてる感じ。
R&Bの醍醐味を嫌というほど感じる事ができます。
今のジャンル分けだと、だいたい1990年以前のR&BはSOULとカテゴライズされます。
なぜ「SOUL」と言われているのか?
Johnny Gillの歌を聴くとその意味が分かる気がします。
まさに『魂』。