イディオムがいっぱい | 使える英語をモノにする!

イディオムがいっぱい

HBR読書録のカテゴリーは、私がマネージメントについて語るのはおこがましすぎて、全然筆が進まないのですが、HBR自体は少しずつですがほぼ毎日読んでます。今読んでる記事は、1月号の"Evidence-Based Management"(by Jeffrey Pfeffer and Robert I. Sutton)です。

この記事で、マネージメントとは関係ないところで感心しています。それは慣用表現の多さです。ま、それでも論文なので普通の雑誌とかよりは少ないのでしょうが、今までアメリカの雑誌を定期的に読んでいなかったので、真剣に読んでみると、思ってたよりも慣用表現がたくさん出てくるように思います。

例えば以下のパラグラフです。

If taken seriously, evidence-based management can change how every manager thinks and acts. It is, first and foremost何よりもまず, a way of seeing the world and thinking about the craft of management; it proceeds from the premise that using better, deeper logic and employing facts, to the extent possible可能な範囲内で, permits leaders to do their jobs more effectively. We believe that facing the hard facts and truth about what works and what doesn’t, understanding the dangerous half-truths that constitute so much conventional wisdom about management, and rejecting the total nonsense that too often passes for sound advice will help organizations perform better.


"first and foremost"については"foremost"が分からなかったので調べたのですが、『真っ先に』という意味のようです。そして"first and foremost"は慣用表現なんですね。英辞朗に載ってました。ちなみにgoogleで検索すると12,000,000件です。なんかredundantのような感じもしますが(昔TOEFLの文法を勉強している時にしゅっちゅう注意された)、こういうのはアリなんですかね。

二つ目は、"to the extent possible"です。『可能な範囲で』という意味が英辞朗に載っています。これ、文を読んでいる時に、fromがきたからtoを待っていたんですよ。それで、最初、全然意味がとれませんでした。で、簡単な単語だけど仕方ないので英辞朗で調べたら熟語として登録されていました。ま、今見るとtoの前にカンマがあるのでこれはfromにかかるtoじゃないっぽいと思いますが、読んでるときは気がつきませんでした。

この文を読んでて、イディオムを知っていると知らないのでは、読書のスピードと理解力にかなり差が出てしまうのではないかと思いました。例えば"to the extent possible"を知っていれば、こんなところで立ち止まらずに読み進められたはずです。

今後は慣用表現にも気を配って読んでいこうと思います。