落札していただきありがとうございました。

 

説明書を同封していましたが、内容が1枚の用紙に収まりきらなくなったのでこちらで閲覧していただくようにしました。

 

 

はじめに
当方のZ系専用設計のJNはノーマルのプライマリーチョークでデーター収集して製作しています。

 

 

以下の説明内容は、純正ファンネル装着を前提に「PS加工無し」の状態を説明しています。

 

 

その他のパワーフィルター、ラムエアー等の装着の場合、ジェットの番手の目安が上下する可能性があります。セッティング作業の前に、圧縮圧の測定、タペットクリアランス、2次エアーの混入、点火時期、社外品の点火装置はユニットが正常かよく確認してください。

 

 

キャブレター本体については、新品、中古を問わず必ず、同調調整と油面調整をしてください。油面調整はフロートバルブのツメの角度を4つ共、(部品が新品でもバラツキがあります。)揃えてからフロートの高さを調整してください。高さは±14mmです。(ケイヒンのマニュアル参照)特に中古の場合、かぶる原因として油面を低くしているケースが多く、この場合、低速から中速に繋がらない症状が出ます。(フロート室がガス欠状態)
2.2mm+目に合わせてからフロートの高さを±14mmにセットしてください。(フロートがボディに対して水平)

 

イメージ 1

 

 

 

新品のキャブでツメが0.3mm基準より外れた実例です。
ツメの調整のみを行った状態です。フロートがキャブ本体の方に大きく傾いています。

 

 

 

 

 

まず基本設定としてエアーの戻しを3/4にしてください。(3/4前後~1回転以内)、MJの目安は、
1.70°のJNのMJは#120前後(排気量で上下します。)

 

 

SJの番手はJNの内容問わず、Z系に使用の場合は、

 

 

#60~#62・・・29φ
#65前後・・・31φ
#65~#70・・・33φ

 

 

細穴加工のJNは必ず穴位置が高い方をエンジン側に向け、付属のワッシャーをクリップの上又は下にセットしてください。

 

 

イメージ 2

 

 

ご使用のCRキャブレターのチョークの機能チェックを必ずしてください。
チョークレバーは2種類あり、画像の下のほうが、新しい形状になっています。このタイプはボルトを固定すると少しレバーが開き始めます。1番のレバーのボルトを組んだ状態と外した状態を乗り比べてください。調子が異なる場合は、空気、かガソリンを常時吸っている可能性が高いです。
その場合、以下の方法でどの気筒に不具合があるか確認してください。

 

 

 

チェック方法は、フロートチャンバーを外してチョークノズルからパーツクリーナーを吹いて、通路やチョークエアーの黒い樹脂から吹き抜けないか確認してください。異常がある場合は、各気筒のチョークレバーの+ネジを緩めて取り付け位置を微調整してみてください。それでも直らない場合もあるかもしれません。

 

 

 

 

燃料はハイオクを使用の場合、エンジンの仕様にもよりますが、レギュラーガソリンでセッティングしてからハイオクに戻す方が低速のセッティングを出す近道です。ろ紙タイプのフィルターはトラブルの原因となります。フィルター無しで作業したうえでガソリン供給の妨げにならないフィルターをご使用ください。エンジン暖気後に、プラグを新品のB8ESに交換してから作業に入るようにお勧めします。

 

 

 

アイドリングで5分から10分放置してアイドリングが安定するか確認してください。この間、空吹かしは厳禁です。プラグが、かぶったり、黒煙が出る場合はSJの番手を下げてください。エアーの戻しが1/2以下になる場合は番手を上げて3/4戻し付近に納まるSJの番手を選択してください。

 

 

アイドリング状態でエキパイの曲がっている部分に4本共、霧吹き等で水をかけて蒸発する早さがそろっているか確認してください。これで同調の狂いやチョークからのエアリークの有無が簡単に確認できます。

 

 

PS加工をしていない場合、アイドリング回転数の目安は1100rpm~1200rpmです。
 
アイドリングが良好なら走行状態をチェックしてください。JNのクリップの位置はセンター(4段目)から始めてください。アクセル開度1/4~1/2付近でスムーズに加速しない場合、テーパー部分の燃料供給が始まるタイミングが合っていないので、クリップの位置を上下に移動してください。この時点でMJ、SJの交換は必要ありません。必ずしも、一番パワーが出るクリップの位置でセッティングが出るワケではありません。
 
付属のワッシャーはクリップ移動で上手くタイミングが合わない時に、クリップの下に装着すると一段移動する半分の流量(濃くなる)の調整が可能です。スムーズに加速するようになれば、JNの調整は終了です。後はMJ、SJの番手を根気良く現車で煮詰めてください。MJの番手はアクセル開度3/4~全開で頭打ちしたり、5速全開で、高回転までスムーズに回らない場合は薄くしてください。MJは必ず濃い番手から様子を見てください。一定の低速巡航が続く状態(開度1/4前後)でプラグがかぶり気味になる場合はカッターウェイの番手を#3.5に変更が必要な場合があります。交換後、特性としては中低速のトルクが細くなります。#2.5からの変更の場合、その兆候が#3.0からの変更よりも出やすくなります。
 
その他に、セッティングに関しては、マフラーの内容(出口の口径、形状)で、MJの番手が大きく影響を受けます。38φショート管、42.7φショート管の違いでも差が出ます。ショート管で、3°00′のJN使用の場合、上記の目安のMJよりも10番近く下がることもあるようです。
  
最後に、このJNのセッティングについて、ショップ等に相談、依頼されると変に症状を崩す等、セッティングに多大な時間を費やしてしまう可能性があります。特に注意すべき点は、YY、P151のJNの知識は応用が利きません。商品の性質上、製作の意図に理解がないとプロの方でも困惑すると思いますので、こちらにご遠慮なく下記のアドレスからご相談ください。他店にご迷惑等掛からぬよう、何卒ご協力お願いします。
jn-m246@energy.ocn.ne.jp