経営変革の現場でつくづく感じるのは経営層の意思決定システムのあり方。バリューチェーンの主活動である開発・生産・販売機能は付加価値向上のためにリードタイム短縮と生産性向上の双方の改善をTQMとして確立する一方、経営の意思決定は、役員の日程調整や経営会議の時間の短さから議題が先送りされるといったお粗末な状況を散見する。

日本では、よく現場力が高く経営力が低いと言われるがまさしくそのとおりと言わざるを得ない。現場の業務改善の取り組みであるTQMを意思決定システムにも活かすべきと痛感する。

意思決定TQMが最も求められているのは日本の経営現場だとつくづく感じる。
プロジェクトマネジメントの肝は問題を大きくしないこと。つまり小さい数々の問題を瞬時に先回りして潰すことが大事だと思う。そして小さい数々の問題は独立していることは少ないため、キーとなる問題をファインディングし、それを解決すれば、ドミノ倒し的に問題は解決することが多い。

小さい問題に直面したらまず問題を解決しようと思わず、何が原因かを考え突き止める。その行動をすぐやることがプロジェクトマネジマントだと思う。
採用面接をやっていてふと気づいた。コンサルの適正とは好奇心と恐怖心だと。

好奇心は言わずもがなで物事に対してポジティブに当たり問題の発見と深堀を面白がれること。一方の恐怖心とは、問題の解決にあたって解決できないことに対して尋常に恐怖を感じ、考えられるリスクヘッジ策を張り巡らせ、常人では気にならないことまで、気にする杞憂をもって問題の解決にあたることだ。

この二つがコンサルタントとしてクライアントに認められる大きな資質ではないかと思う。