規模の経済は生産、範囲の経済は研究開発、ネットーワークの経済は販売活動、を通じて確立された経済原理と認識しているが、ここ最近のSNSの企業活動への浸透は、従来のバリューチェーンを超えたサービス活動としての”注目”の経済といった経済原理が成り立ちつつあるような気がする。

SNSにおける企業コミュニティの活性化が、コミュニティ外にある消費者を引きつけ、”注目”されることで、顧客資産化が加速するという原理だ。これまでCRMは、ほぼ唯一カードが媒介となってきたため、消費者にとって企業活動のリアルが感じにくかったが、SNSの登場により、リアルな企業活動を感じられつつある状況にあると思う。

顧客の生涯価値(LTV)もいよいよ計測可能になってきた感がある。どれぐらいの”注目”が集まれば、「顧客資産が拡張し、LTVが向上するのか」といった注目の経済が経済原理として成り立つのではという仮説。今後検証していきたい。