当たり前だが、事業ポートフォリオは点ではない。面である。スナップショットでとらえるものではなく、ストーリー、シナリオとしてとらえるものである。

事業ポートフォリオは社内への明確な戦略メッセージでもあるため、シンプルなメトリクス(定量値)で評価されるべきである。であればこそ、従業員は所属事業がどういう位置付けにあるのかということが理解できるため、撤退に際して停滞や問題となることも少ない。

事業ポートフォリオの前提はもちろん事業ドメインである。よって、毎年全社レベルでドメイン設定から見直し、事業ポートフォリオのシナリオを修正し、リソースアロケーションを粛々と実施することが事業ポートフォリオマネジメントの要諦でないかと思う。