スパーリングパートナー

クライアントの考えを議論を通じて整理し、具現化しつつ最後は本質化する。まさにクライアントのスパーリングパートナーとしての役割がある。今回はその役割を果たす事に徹している。

「今まで考えていた事が上手く整理できたよ。こういうことだったんだ」この一言をもらえたことでバリューが出せたなと。

戦略コンサルは時には大いなる素人としてクライアントに接し、素人だからとにかく聞く、さらに聴く。聴いた言葉を解釈し、理解して、整理してみせる。要はこういうことですかと。そこでクライアントが触発され、議論が深まる。

その際に重要な事はただ聴くだけではなく、時々カウンターを放つ事。それってこうとも言えませんか？と。クライアントからさらに反撃を引き出し応戦する。クライアントのパンチスピードをドンドン上げていく役割を果たすわけだ。

そうして出来上がったコンセプト、戦略仮説はクライアント自身が創り上げたものと感じてもらえれば、クライアントはやる気に満ちて実行に移してくれる。

戦略コンサルは自分達が戦略立案することも必要だが、本当に優秀なクライアントであれば、スパーリングパートナーに徹するべきだ。