新人研修講師を任されることになった。流石に1,000倍の倍率を突破した連中だけあって、地頭は強く、成長志向も高い。新人の半分が東大生というのもどうかと思うが、こちらの採用基準は一定であるため、他大学はもっと頑張れである。

彼らは勉強好きだが、結論思考つまり仮説思考が全く出来ていない。質問する際は、「~はどう考えればいいでしょうか?」「~という理解で宜しいでしょうか?」とWhatを聞いてい来る。これはダメだ。コンサルである以上、「~と考えるがどう思われますか?」「~という方向で進めたいと考えています。なぜなら~だと思うからです」とBecauseを元に結論をぶつけてこなければならない。

極論すれば質問してはいけない。仮説を持って議論を挑まねばならないのだ。そこで初めてミニマムリクアイアメントが満たされ、議論を通じて付加価値が生み出されるからだ。

「コンサルは質問してはならない。仮説をぶつけて議論を触発すべし」新人にはこのことを強く伝えた。