中間報告が来週に迫っている。戦略立案は第一フェーズの仮説検証が済んだ段階で、これからさらに原因を深堀し、ノックアウトファクターを特定する必要がある。

主担当である財務シミュレーションは、中間報告では現状の事業継続時のバリュエーションをレポートする事にしている。バリュエーションは企業をあくまで定量的に測定することが目的であるが、人によって結果が異なるため、職人技に近い。

財務諸表をリンク、関数を駆使して繋ぎ合わせる作業は大変の一言だが、ロジックにつぐロジックを紡ぎ合わせるプロセスはセンスとスキルが要求される。

「何故、売上予測はそう設定したのか?」「なぜ、その科目を変動費としたのか?」「なぜ、その経費は売上関数ではなく、固定資産関数としたのか?」「なぜ、実効税率ではなく、限界税率を用いたのか?」これらの問いにきちんと答えられるレベルまで算出する事で、自分の弾いたバリュエーションに自信がもてる。株価と乖離していても説明自信がある。

バリュエーションはアートだと思う。企業そのものと企業を取り巻く環境を紡ぎ合わせることで、企業価値を「創り上げる」のだ。

非常に厳しい数字が算出されたが、現実だと納得している。

どうバリューアップして、企業価値を引き上げられるかは、今後の戦略立案にかかっている。