フェーズ2の本スタートが未だきれないでいる。クライントと金額が折り合わないとのこと。スコープ、スケジュールで過大なリクエストになっているらしい。フェーズ1の出来栄えに納得したクライアントがフェーズ3のスコープもリクエストしてきたとのこと。クライアントの期待の大きさが伺える。

こちらとしてはありがたいことであるが、過大スコープは品質に影響を及ぼす。自信のあるアウトプットを出すためにもクライアントのエクスペクテーションコントロールはしっかり行う必要がある。

ここでクライアントにプロジェクトの本質的な意味合いを伝え、プロフェッショナルとして責任ある「解」を提示するために、限られたリソース(時間と金)で、最大限の価値を提供するためにできること、出来ない事をきちんと伝えられるかが、クライアントアカウントとしてのマネージャーの腕の見せ所である。

それでこそ、スタッフも存分に働けるというものであり、最高の品質を目指せる。

自分の営業成績にとらわれて、なんでもやりますというプロジェクト受注屋は最悪だ。そういうマネージャーの作る提案書はクライアントの課題に目を向けていないため、仮説がない。

「誰のために仕事をしているのか?」プロジェクト提案時に最もマネージャーの仕事の心構えと言ったプロフェッショナルの本質が現れる瞬間である。