本当にすみません。依頼が大変集中しているため、夏休み、休日を返上して鑑定にあたっています。大変、申し訳ございませんが、9月中旬まで新規のご依頼はお引き受けできません。
何卒、ご理解いただけますようお願いいたします。なお、ブログは書いていく予定です。

❶ 裁判で偽造筆跡を真筆と判決される可能性・・・50%以上(「偽造筆跡である」という鑑定書がなければさらに真筆とされる可能性が高くなる)※当研究所調べ

 

❷ 筆跡鑑定の証拠能力は低い

 

❸ 遺言書の鑑定では,筆跡鑑定よりも圧倒的に状況証拠が勝る

 

❸について・・・判例(東京高裁平成12年10月26日判決)では100歳のおじいさんが書いたとされる遺言書の筆跡が,おじいさんが書くはずのない「変体少女文字(少女が主に書く可愛いらしい丸文字)」で書かれていても,状況証拠を軽んじて筆跡鑑定を優越する証拠価値がないと読み取れる。

 

「おかしい」と思うのは私だけであろうか?

 

どなたか,私が被験者となりますので,このような判決が机上の空論であることを証明してください。

 

いくら論理的に説明しようが,世間は一鑑定人の話など聞き入れてもらえません。ですから,私が被験者となる以外に方法はありません。

 

真剣に筆跡鑑定の未来を考えています。これ以上,偽造者の横暴を見逃すわけにはいきません。

 

世間から見れば「勝手な妄想に浸っていれば」というのが現状です。悔しくて仕方がないのです。

 

 

 

 

<東京高裁平成12年10月26日判決>

「筆跡鑑定は科学的な検証を経ていないためにその証明力には限界があり、他の証拠に優越する証拠価値が一般的にあるのではないことに留意して、事案の総合的な分析検討をゆるがせにすることはできない」

 

筆跡鑑定の信憑性が揺らいでいる。

 

日本では唯一,筆跡鑑定の研究機関のある「科学警察研究所 情報科学第2研究室」において筆跡鑑定の研究が行われているが,この研究室の現在の筆跡鑑定の評価として「科学的な検証を経ていない」「その証明力には限界がある」との公式な発言があったのか,若しくは,多くの民間の専門機関を含め調査をしたところ「科学的な検証を経ていない」との結論に至ったのか当職は知らない。

 

むしろ,年間百以上もの鑑定資料を10年以上に亘って分析,研究,検証している当職としては,科学的検証を経た結果に基づき筆跡鑑定は「証拠能力が高く限界があるものではない」と考えている。

 

「筆跡鑑定の証明力には限界がある」との筆跡鑑定に対する評価は昭和41年の最高裁の判決内容にさかのぼり,半世紀以上も筆跡鑑定が進歩していないことを物語っている。少なくとも,筆跡鑑定は日進月歩する科学の分野であるから進歩のない筆跡鑑定はむしろ異常ともいえる。

 

科学の世界は「常識(通説)を否定することから科学の発展が始まる」。一方,司法の世界では「過去の判例(通説という常識)に重きが置かれる」という真逆の性格を持つ

 

司法が我々科学者,研究者よりも強い立場であれば,永遠に筆跡鑑定は過去の判例に拘束されることになる。したがって,日々進化を遂げている筆跡鑑定の評価は,時代に即して正しく評価される必要があると思料する。