巨匠コルビュジェに師事した坂倉準三氏設計の鎌倉文華館(旧神奈川県立近代美術館 鎌倉館本館)。

コルビュジェ建築の国立西洋美術館より早く「無限発展の美術館」というコンセプトを踏襲して造られている。

 

平家池から見た旧鎌倉館本館。

自然に調和した佇まいが池に浮かんでいるかのよう。

 

周囲の環境に溶け込んだ建物の全貌を眺めることができる。

 

神奈川県指定重要文化財に指定され、神奈川県から鶴岡八幡宮に土地とともに返還され、鎌倉文華館鶴岡ミュージアムとして開館。

 

当時は正面入り口になっていた大階段。

 

中央に柱が立っているのが特徴的。

 

この大階段は現在は上ることができないが、階段上のホールからは中庭を含む全体像が視野に入る。

 

 

柱はH形鋼で側面には赤い色彩が施されている。

 

 

 

素朴な味わいの大谷石とガラスブロックの積み壁。

 

大谷石とガラスブロックのコントラストを「面」とし、ピロティの鉄骨柱を「線」として対比している。

 

四角い中庭を中心に周囲に展示室やなどさまざまな機能が取り巻くように構成されている。

 

窓の向こうの緑も中庭の景色の一部。

 

玉砂利を使った洗い出し仕上げの床。

 

中庭に立つと四角い空が開ける。

 

曲線の壁。

 

天井との接合部分。

 

観賞を終えて部屋を出ると外の光や風が感じられる空間(ピロティの上)に出る。

2階から見た中庭。

 

 

 

 

 

2階の床を池に大きく迫り出させ、池の中から鉄骨の独立柱が支える「ピロティ」。

ル・コルビジェが1920年代の住宅建築に提唱した形。

 

池に反射した光が天井に映る空間がこの建物の代表的な空間の一つ。

ゆらめく光の芸術。

 

柱のデザインが特徴的なテラス。

池の水中から柱が立てられ、その柱を両側から石で挟むことによって水面に置いた束石(つかいし)から柱があたかも立っているかのようにみせ、日本の古建築のようなデザインになっている。

 

展示品。ポスターを写して引用。

「籬菊螺鈿蒔絵硯箱」 鎌倉時代 国宝。

 

 

水滴。

 

硯。

 

筆入れ。

 

「竹林図」中山千波

 

 

 

神奈川県立近代美術館 鎌倉別館。

鶴岡八幡宮から徒歩10数分のところにあるので足を延ばしてみた。

 

 

屋外展示は無料で観られる。

柳原義達氏作「犬の唄」と渡辺豊重氏作「SWING 86-01」。

 

柳原義達氏作「犬の唄」。後ろ姿。

 

電線のない場所を選んで撮ってみたが、「カゲボウシ」が作品名だったので改めてかげを取り込んだ。

井上玲子氏作「カゲボウシ」。

 

 

 

 

多田美波氏作「時空」。

 

本郷新氏作「わだつみのこえ」。

 

 

湯原和夫氏作「無題」。

 

 

 

駅前の老舗喫茶店。

 

テラス席。

 

ホットケーキ。

 

銅板で時間をかけて焼く、昔ながらのホットケーキ。

 

焼き面はカッリカリで香ばしいクッキーのよう。

中はふわっとしている。バターとシロップをたっぷりすって上質な味わい。

見た目以上に食べ応えがあってお腹がいっぱい。

パフェやプリンが入る余裕はなかった。