思ったよりにぎやかだった。
ゴール前は大学の応援歌が川向こうから響き渡る。

ひとレースと次のレースの間は間が空くが、
応援団はボートのいない川面に向かって声援を送り続ける。

スタート時間がアナウンスされて
しばらくすると川下から水しぶきをあげてボートが近づく。
全員が息を合わせて揃って櫂を動かす様は綺麗だ。
前かがみの姿勢から足を踏ん張って後ろへ反り返る、その繰り返し。
一糸乱れぬその動き。

「あっ、来た来た」と観覧席から身を乗り出してボートを待つが
ボートが目の前を通り過ぎるのはあっという間。
左方向から右方向へ移動して視野から遠ざかった。
橋の上の見物客が川下の欄干から川上の欄干へ動く。

すると、間もなくレースは終わり。

今回はラストのレースしか観られなかった。
天気がよければ水面もオールの水滴もキラキラ輝くにちがいない。
きっときれいだろう。
また、来年のお楽しみにしよう。