餃子の王将の運営会社は王将フードサービス

 

餃子の王将は王将フードサービスが運営している中華料理店チェーン。2022年3月末店舗数は734店舗、うち直営店536店舗、FC店198店舗と、直営店中心の店舗構成。2022年3月期は、直営店が9店舗純増、FC店が8店舗純減。

 

大阪王将とは運営会社が異なり、資本関係もない(大阪王将については下記参照)。むしろ競合関係にある。



王将フードサービスの2022年3月期売上高は前期比5.2%増の848億円。うち、直営店売上高は772億円。直営店1店当たりの売上高は1億4,460万円、月商換算だと1200万円になる。客単価は1,100円弱。ただし、これには単価の高いテイクアウトやデリバリーが含まれているため、店内飲食の客単価はこれよりも低いと考えられる。

 

2022年3月期の既存店売上高は前期比3.1%増。2023年3月期1Q(4-6月)の既存店売上高は前年同期比10.2%増。外食業者の中では既存店売上高がかなり好調な部類に入る。

 

2022年3月期の営業利益は前期比14.6%増の70億円。営業利益率8.2%と好調。経常利益は89.6%増の130億円だが、これには補助金収入58億円が含まれている。多くの外食業者において、補助金収入の含まれない営業利益が弱かったのと対照的。

 

2023年3月期の会社予想は、売上高が6.2%増の900億円、営業利益が8.0%増の75億円。営業利益率8.3%。

 

5月14日からグランドメニューの20%で店頭価格を20~30円値上げしている。一般的に、外食業者においては値上げによる利益改善効果が大きく出やすい(客数が大きく減らない限り・・・だが)。

 

 

大阪王将の運営会社はイートアンドホールディングス。餃子の王将とは別系列

 

餃子の王将と似た名前の中華料理店チェーンに大阪王将があるが、両者は全くの別系列である。

 

大阪王将の店舗数は2022年2月末361店舗。うち直営店48店舗、FC店313店舗。餃子の王将が直営店中心であるのに対して、大阪王将はFC店中心

 

なお、イートアンド社の主力事業は冷凍餃子の製造販売。スーパーの冷食コーナーでよく見かける「大阪王将羽根つき餃子」という商品が主力商品だ。

 

 

餃子の王将の新業態

 

さて、餃子の王将に話を戻し、新業態を紹介したい。

 

餃子の王将Joy Naho(池尻大橋店)

 

国道246号線沿いの住宅立地。最寄駅からは5分少々。

 

テイクアウト・デリバリー専門店であり、店内で飲食はできないが、待っている客用のスペースはある。

 

 

餃子の王将Express(アトレ秋葉原店)

 

JR秋葉原駅直結のアトレ1階にある。向かいのビルにはガストやはま寿司が入っている。

 

全席スタンディング。オリジナルメニューあり。王将の立ち食い版といったところか。外から見たところ、女性客が多かった。