1億円?
ジミが燃やしたギターが、オークションにかけられるそうですね。
【記事】
「ギターを燃やすパフォーマンスで知られる米国の天才ロックギタリスト、ジミ・ヘンドリックス(1942~70年)が、67年にロンドンでのライブで初めて火を放った「燃えたギター」が24日、ロンドンで公開された。
このギターは65年に製造されたフェンダー社の「ストラトキャスター」で、ボディーが真っ黒に焦げている。ジミ・ヘンドリックスはこのとき軽いやけどを負い、病院に運ばれた。“ギター燃やし”は「2度と同じものは聴けないライブ演奏の輝き」を象徴していると受けとめられており、ジミ・ヘンドリックスの音楽の大きな転換点になった。
ジミ・ヘンドリックスの報道担当だった親友が昨年、親族宅の車庫にしまってあるこのギターを見つけた。
ギターは9月4日にロンドンで競売にかけられ、落札価格は50万ポンド(約1億600万円)と予想されている。68年に米マイアミで燃やされたギターが2002年に競売にかけられたことがあるが、取引は成立しなかった。さて今回は?」
さて、ロンドンで初めて火を放ったというのは、全国の映画館を回るというイギリスツアー中の1967年3月31日、フィンズベリー・パーク・アストリア(後のザ・レインボー)でのことで、計画的なパフォーマンスだったそうです。
共演者のいるパッケージ・ツアーにおいて、どうやってツアーで目立つかという相談をしていた時、キース・アルサムという記者の提案によりジミがスタッフにライターオイルを買いに行かせ、楽屋で何度か試したうえで本番に臨んだそうで。
パッケージツアーであり、レパートリーも多くは無いこの頃。全5曲という短いセットのラストナンバー「ファイア」でのクライマックスで、ギターにオイルを注ぎ、マッチを点火。うまくいくまで3度もやり直さないといけなかったが、ようやくギターは炎に包まれ、ジミがそれを風車のように振り回している最中、司会者はあわてて火を消そうと水をかけ、手にやけどを負ったとか。
バンドは舞台裏で消防隊に数分間説教をされ、ジミは「火を消そうとしてギターを振り回していた」何て言い訳を(笑)。警備員にも2度と演奏させないと脅されたり。ギターは証拠品として押収されないよう、プロモーターのティト・バーンズという人がコートの下に隠して楽屋口から出て行くのです。「あんなまねをしたら、2度と俺のところで仕事をさせないからな」と言い放って行ったとか...でもこれは、警備主任の前で格好をつけるためのフリで、プロモーターもグルな訳です(笑)。
...とこんな風に、種々の文献には当時の様子が描かれているんですが、写真からは、よく残されていたなぁ~と感心できる状態ですよね。焦げ方が激しくピックガードも一部変形してるようですが、どうやらサンバーストフィニッシュで、65年だからラウンド貼りローズ指板かな?ということも何となく伺えます。
40年以上も前に炎に包まれたギターが、現在こんな状態で1億円もの値段が予測されるなんて、ジミも思ってもみなかったことでしょう。
これに比較して、同年モンタレーの時は、戸惑いも無く一気に「儀式」を達成したかのような流れですね。こっちの話は映像が全てを語ってますので、詳しくは触れないでおきましょうか...。
モンタレーでは残骸を客席に投げ込んでましたから、こちらはお客さんが持っていたってことになるのかな?
そういえば、ジミセンさんのブログ
で前に見たんですが、モンタレーのステージ床には焦げ後の辺りに「Jimmy Hendrix」とナイフで刻まれた跡があるそうです。マーキングしてあるんですね。(「Jimi」でなく「Jimmy」となってるのは、当時まだJimiという名前が浸透してない頃だった所以)。
さあ、この残骸に値段をつけるとなると、いくらになるんでしょう(笑)?

