みなさん、こんにちは。
今回は紫外線殺菌灯のおはなし、その3、「紫外線殺菌灯が殺せるモノ」です。
◎おさらい:
紫外線はDNAに作用してその立体構造を破壊することで“殺菌”するんです。
まずは、それを思い出してください。
◎殺せるモノになる条件:
これは割と単純です。
・構造が単純な生命体であること。
・表皮やウロコなどのバリアーになるものがないもの。
また、アクアリウム用殺菌灯の多くは流路接続するものが大半ですので、その流量(流れのスピード)での時間内で紫外線の作用を受け得る必要があります。
まぁ、上の2つの繰り返しになっちゃいますけど。
この点は次回にの「アクアリウム用紫外線殺菌の構造と消耗品」のおはなしをする予定ですので、そちらを参照ください。
「わかりにくいのぅ」ってかたは説明書通りの流量を守ってくださいね。
では実例を挙げます。
◎ウイルス:
ウイルスは単純な構造のモノです。
(生命かどうか議論があるので“モノ”と表現します)
(詳しくお知りになりたい方はウイルス-Wikipedia、またはご自身でお調べくださいね、面白いですよ)
単純な構造なので、紫外線が拡散(DNAやRNA)に届きやすいため殺菌灯で殺せるモノに入ります。
◎バクテリア、菌類など:
バクテリアや菌類もそこそこ単純な構造なので紫外線がDNAまで届きやすい生き物です。
紫外線によって一発で死ななくてもダメージを受けてやがて死んだり、あるいは、繁殖不能になったりで有効に作用するそうです。
◎藍藻、いわゆる、コケ:
アクアリウムで多くの皆さんが悩む“コケ”もアクアリウム用紫外線殺菌灯で殺せるモノに入ります。
特に“胞子”という“コケ”のたまごみたいなものは特に殺菌灯で殺せるそうです。
ただし、大きな注意点があります。
*アクアリウム用殺菌灯の流路を通過したものでないと殺せません!
言い換えると「既に発生してこびりついたやつは殺菌灯の流路を通過しないからそのまんまです」。
ですので、予防になる、と理解してください。
◎寄生虫のたまごや幼虫:
寄生虫のたまごや幼虫もそこそこの単純な構造なので殺せる、あるいは、大ダメージを与えることができる部類になります。
成虫には難しいと思います。
理由:
・成虫は多くの場合おさかなさんの体内に既に潜り込んでしまっていることが多い。
・言い換えると殺菌灯の流路を通らないヤツが多い。
・ウロコやそのほか表皮がバリアーになってしまうことがあり得る。
しかしながら、有効な有用な予防であることは間違いありません。
◎まとめ:
紫外線殺菌灯はその流路を通るウィルスやバクテリア、微生物、藍藻(コケ)、寄生虫のたまごや幼虫を殺す、または、大ダメージを与えて、大きな予防手段となる。
ではでは、今回はこんなところで。
またの機会もご贔屓に。
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